富山高岡本店
桐鳳凰文(きりほうおうもん)とは|吉祥と高貴の象徴として描かれた意匠
桐鳳凰文(きりほうおうもん)とは、桐の木と鳳凰(ほうおう)を組み合わせた吉祥文様のことを指します。
鳳凰は中国の伝説上の霊鳥で、古来より「平和と繁栄の象徴」として尊ばれてきました。その鳳凰が宿る木とされたのが「桐(きり)」であり、この組み合わせは「理想的な統治」「太平の世」を象徴する意匠として古代から宮廷文化に用いられてきました。
起源と意味
桐鳳凰文の起源は中国・唐代にさかのぼり、日本では奈良時代に文様として取り入れられました。平安時代以降は装束・螺鈿・蒔絵・染織など、貴族や武家の調度にも頻繁に用いられます。
鳳凰は天子の徳を讃える瑞鳥(ずいちょう)とされ、桐の木に宿るとされることから「桐鳳凰」は王権や高貴さを象徴する組み合わせとなりました。
伊万里焼における桐鳳凰文
江戸時代後期の伊万里焼では、金襴手様式の器に桐鳳凰文が盛んに描かれました。
特に輸出伊万里や献上品では、赤絵や金彩を駆使して鳳凰を優雅に描き、背景に桐の葉や花をあしらう構成が多く見られます。
その意匠は、格調・華やかさ・吉祥性を併せ持つ文様として高く評価され、明治期の国内向け作品にも継承されました。
デザインの特徴
鳳凰は、翼を広げて舞う姿で描かれることが多く、尾羽や冠が金彩で細密に表現される。
桐の葉や花は、三つ葉形の葉と紫の花を意匠化した文様として描かれる。
背景に金地や籠目文を合わせることで、荘厳かつ格式ある構図となる。
象徴する意味
吉祥:幸福・平和・繁栄を招く
高貴:皇室・王権の象徴(五七桐紋は政府の紋章にも用いられる)
理想の統治:徳ある支配者の世を讃える
まとめ
桐鳳凰文は、単なる装飾ではなく、美術と思想が融合した象徴的な文様です。
伊万里焼に描かれる桐鳳凰は、明治の職人たちが東アジアの吉祥観と日本的美意識を融合させた成果であり、豪華さと品格を兼ね備えた図柄として、今なお高い人気を誇ります。
伊万里焼 色絵 桐鳳凰文 向付
◆商品詳細◆
時代:明治頃
高さ:約5.4センチ
直径:約13センチ
一客:2,500円
九谷焼 色絵 銀杏文 隅切 長方形 小皿
◆商品詳細◆
時代:明治~大正頃
高さ:約2.4センチ
横 :約12.4センチ
奥行:約11センチ
一客:5,000円
九谷焼 色絵 花鳥文 小皿 盃 (小皿と盃のセット販売)
◆商品詳細◆
時代:大正~昭和頃
小皿
高さ:約2・5センチ
直径:約8・5センチ
盃
高さ:約2・5センチ
直径:約4・5センチ
一組:7,000円
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