骨董屋のうんちく
蛸唐草からわかる時代の変遷🐙
そもそも、唐草文は、古代エジプトや紀元前アッシリアに見られるナツメヤシやハスなどの植物文様と考えられており、植物の蔓を曲線で表し、連続させた文様です。
日本へは5、6世紀頃に仏教伝来と共に伝わり、工芸品の意匠になっていきます。陶磁器では17世紀初頭に伊万里で作陶が始まった頃から使用されていることが確認されています👀
初期の唐草は、あくまで”周囲を埋める文様”に過ぎなかったのですが、17世紀中期には菊や牡丹などの花を中心に据えて周りを唐草で繋ぐ「花唐草」が登場してきます。17世紀後半には、より密に蔓をめぐらせ、花や葉を染付の濃淡で表現し繊細で優美な花唐草となっていきます✨
その後、18世紀に入り、花唐草は定番の文様となり、西欧への輸出が衰退していった中で国内需要向けに量産化が進み、花唐草は蔓を簡略化されていき、19世紀には微塵唐草へと変化します。
花唐草とは別の発展を遂げたものが「蛸唐草」です😊
蔓に突起状の葉を加えた文様が蛸の足に見えることから、近代に「蛸唐草」と呼ばれるようになりました‼️
17世紀中期頃から出現し始め、当初は縁取りをしてから、輪郭線の中を丁寧に塗られていたものが、18世紀頃には線描きで描かれていくようになります。
19世紀以降には渦を強く巻いた蛸唐草の製品が広く普及していきました。
このように、当初は副次的な扱いであった唐草文様が、次第に文様の中心となっていく様子、また文様が省略されていった結果、蛸唐草へと変化していくのは興味深いですね😊
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