【新入荷】古伊万里 色絵 松牡丹文 輪花 七寸中皿 ー 余白に季節を映す、涼やかなうつわ

初夏の光がやわらかに差し込む頃、器にも涼やかさを取り入れたくなります。
本日ご紹介するのは、そんな季節にぴったりの一枚。江戸時代の古伊万里、色絵の中皿です。

直径およそ七寸（約21cm）の中皿は、「使いやすい大きさ」として昔から親しまれてきた定番サイズ。取り皿としてはもちろん、主菜や副菜をふんわり盛るのにも適しており、一枚あるだけで食卓の印象を引き締めてくれます。

この器の魅力は、なんといってもその絵付けの美しさにあります。やわらかく開いた輪花の縁取りが、器全体にやさしいリズムを与えています。そして器面には、古来より吉祥文様として親しまれる松と松ぼっくり、咲き誇る牡丹の花が、バランスよく配されています。その背景には、まるで空をたゆたうように描かれた雲文が広がり、余白の美しさを際立たせています。

彩色には落ち着いた**呉須（ごす）**の青みが用いられ、華やかさの中にも静けさを感じさせる仕上がり。料理を引き立てるうつわとしても大変優秀で、たとえば、鱧の湯引きや加賀野菜の冷製、炊き合わせなど、季節の一品がより一層映えることでしょう。

古伊万里ならではの品格と、日常の中に取り入れやすい実用性。その両方を兼ね備えた、まさに“使える骨董”のひと皿です。
初夏の設えに、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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古伊万里 色絵 松牡丹文 輪花 七寸中皿