小林済こばやしひとし

時代 1941年生(昭和16)
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 日本画家
プロフィール 中国 斉南出身
東京芸術大学院終了
(卒業制作「断層」 プランタン賞)

小林 済(こばやし ひとし)氏は、1941年に中国の済南で生まれ、栃木県で育った日本画家です。1968年に東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業し、1970年には同大学大学院を修了しました。修了制作ではプランタン賞を受賞し、その後、東京藝術大学の日本画副手として勤務されました。

1974年、東京藝術大学を退職し、アメリカ五大湖沿岸大学機構の招きで、各地の大学で巡回個展や講演を行いました。その後、北欧、東西ヨーロッパ、ソ連(現ロシア)を歴訪し、各地の自然や文化からインスピレーションを得て、作品制作に取り組まれました。

小林氏の作品は、「自然と共に」をテーマに、一貫して自然の風景を描いています。繊細かつ大胆な表現で、国内外の美術館に多くの作品が収蔵されています。また、いかなる団体にも属さず、「自らに由る」をモットーに、独自の創作活動を続けておられます。

近年では、2022年11月から2023年3月にかけて、箱根・芦ノ湖成川美術館にて「師弟の絆 吉田善彦と小林済」展が開催されました。この展覧会では、師である吉田善彦氏との関係性や、両者の代表作が紹介されました。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ(ART AGENDA)

小林氏の作品は、自然の美しさを独自の視点で捉え、観る者に深い感動を与え続けています。