本庄基晃ほんじょうもとあき
時代 | 1938年生(昭和13) |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 日本画家 |
プロフィール | 1938年北海道岩内生まれ。1950年第三回長野県美術展に史上最年少で入選。1955年第八回長野県美術展で信州美術会賞を受賞し、会員に推挙される。1957年東京芸術大学に入学。読売アンデバンダン展に出品。行動美術展に出品。1962年創作のために各地を放浪する。1974年長野県の森美術館で個展。この頃から野の仏を描くようになる。全国各地で個展を開催。1988年ニューヨーク、ロスアンゼルスで個展。国際情報社から第一画集を出版。 本庄 基晃(ほんじょう もとあき)氏は、1938年に北海道岩内町で生まれ、後に長野県松本市に移住されました。幼少期から油絵を描き始め、中信美術展や長野県展で最年少入選を果たすなど、早くから才能を示されました。 1957年に東京芸術大学油絵科に入学されましたが、在学中に両目を失明するという困難に直面されました。失明期間中は仏教の研究や陶芸に取り組まれましたが、医師から「回復の見込みなし」と診断された目が、2年後に奇跡的に片目だけ回復しました。 その後、再び絵画の道を志し、日本各地を放浪された後、故郷に戻り、野の石仏に魅了され、石仏画を中心に描くようになりました。1975年には長野市に移住し、墨画の制作を本格的に開始されました。以降、全国各地で20回以上の個展を開催し、独自の墨彩画で注目を集めました。 1988年には、50歳を記念して『荘眠月』の画号で画集を出版され、翌年にはロサンゼルス東洋美術館で作品展示と制作パフォーマンスを行い、7,000人以上の来場者を集めました。また、講談社からも画集が刊行されています。 本庄氏の作品は、仏像や河童などを愛嬌たっぷりに描き、見る人の心を温める独特のタッチが特徴です。代表作としては、「南瓜河童」「勢至菩薩の図」「千手観音の図」「聖観音の図」「釈迦如来の図」などがあります。 現在は長野県戸隠村にアトリエを構え、制作に専念されています。将来的には、戸隠村に河童のミニ美術館を建てることを目標に、墨彩で野の仏や河童などを描き続けておられます。 本庄氏の作品は、伝統的な仏教美術と現代的な感性を融合させた独自の世界観を持ち、多くの美術愛好家から支持を受けています。 |