バルテュスばるてゅす

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 その他の20世紀のアート
プロフィール バルテュス(Balthus, 1908年2月29日 - 2001年2月18日)は、フランスの画家。本名はバルタザール・ミシェル・クロソウスキー・ド・ローラ (Balthasar Michel Klossowski de Rola) 。ピカソはバルテュスを「二十世紀最後の巨匠」と称えている。
彼は非常に独自のスタイルとテーマで有名で、特に女性の肖像や少女の姿を描いた絵画が特徴的。

バルテュスの絵は、彼の生涯の大部分を通して非常に精緻で静謐なものが多く、描かれる人物たちはしばしば何とも言えない異質な感じを与える。彼の作品の中で特に特徴的なのは、少女や若い女性が多く登場し、その姿勢や表情が挑発的で、時には不穏な空気を漂わせているところです。

彼の代表作に**『寝室の少女』(The King of the Cats)や『聖セバスティアン』**(Saint Sebastian)がある。これらの作品では、少女や若い女性が奇妙なポーズで描かれており、その美しさと同時に、作品全体に一定の不安感や未完成感が漂っている。バルテュスは、こうした作品を通して、性的な緊張感や、観る者の感情を揺さぶるような微妙な心理的変化を描こうとしたと言われている。

また、バルテュスの作風には、19世紀の象徴主義やリアリズム、さらにはルネサンス絵画の影響も見受けられる。彼の絵は非常に細密に描かれ、古典的な技法を重視しており、絵画自体の美しさとその背後にある潜在的な緊張感を両立させている。

彼の作品に対する評価は賛否が分かれることが多く、特にその性的なテーマや人物の描き方については論争を呼んでいるが、間違いなく20世紀の最も重要で独特な画家の一人として評価されている。