中村大三郎なかむらだいざぶろう

時代	昭和時代
カテゴリー	絵画、書画
作品種別	日本画
プロフィール	中村 大三郎（なかむら だいざぶろう、1898年3月21日 - 1947年9月14日）は京都市生れの日本画家。京都市立絵画専門学校（現京都市立芸術大学）教授。 中村大三郎（なかむら だいざぶろう、1898–1947）は、京都を拠点に活躍した日本画家で、近代日本の美人画の名手として知られます。 経歴 生誕：1898年3月21日、京都市下立売小川に染色業の家庭に生まれる 学歴：1911年に京都市立美術工芸学校絵画科に入学、1916年卒業。その後京都市立絵画専門学校で学び、1919年に首席で本科修了 師事：京都画壇の中心人物・西山翠嶂の画塾「青甲社」で学び、その後翠嶂の義弟となる 展覧会活動：1918年の第12回文展で《懺悔》が初入選。1920年《静夜聞香》、1922年《灯籠のおとど》で帝展特選受賞 受賞·出版：1926年の第7回帝展で《ピアノ》が話題に。以降帝展委員、1933年には自身の画塾を創設 教育活動：1924年より母校・京都市立美術工芸学校で教鞭を執り、後に教授、帝国美術院指定、審査員として美術界を支え続けた 没：1947年9月14日、腸閉塞などを併発し京都で死去、享年49–50歳 作風と代表作 中村は「気品ある美人画」を得意とし、題材は以下のように変遷します： 近世初期の風俗美人画：古典的な衣装や髪型の女性を描く作品群 現代女性をテーマに：洋髪・西洋風の背景を用いた《ピアノ》や《婦女》などで新境地 晩年のモチーフ：能楽や三井寺など伝統文化・歴史的風景も手がけた 代表的作品は以下： 《ピアノ》（1926年）：妻をモデルにした洋風構図の傑作。現代性と日本画の融合 《読書》：静かな佇まいと知的魅力が際立つ一枚 。 《静夜聞香》《懺悔》《灯籠のおとど》：帝展で評価された作品群 能楽・三井寺シリーズ：晩年の歴史的テーマ 。 作品は京都市京セラ美術館（旧京都市美術館）、東京国立近代美術館、Art Institute of Chicago、Honolulu Museum of Artなど国内外で所蔵されます 画壇での位置付け 画壇では「福田平八郎」「堂本印象」とともに“若手三羽烏”と称され、京都を代表する日本画家の一人 美人画の名手として、また教育者として後進に影響を与え、展覧会委員や帝国美術院会員としても活動