石飛博光いしとびはっこう

時代 昭和16年〜
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代書家 近代詩文作家
プロフィール 師 金子
北海道出身。

石飛博光(いしとび はっこう、1941年〈昭和16年〉〜)は、北海道赤平市出身、現代詩文書の第一人者であり、日本の書壇を代表する重鎮的存在の書家です。以下、その経歴と活動をご紹介します。

経歴と師事

北海道赤平市で生まれ、高校時代から書を志す。1960年、東京学芸大学書道科に進学し、名筆家・金子鷗亭に師事

1964年卒業後は高校教諭として勤めながら創玄書道会の創立メンバーに参加 。
受賞歴と役職

日展特選を1988・1989年に連続受賞。以降、日展審査員を務める

毎日書道展 文部科学大臣賞(2009年)、毎日芸術賞(2011年)、そして**旭日小綬章受章(2024年)**など多数

現在は、創玄書道会理事長、全日本書道連盟副理事長、毎日書道会理事・常任顧問、日展会員、大正大学客員教授など、多くの重責を担っています

作風と活動

金子鷗亭の影響を受けつつも、読みやすく現代的な詩文書を追求。その成果は多数の作品集・解説書に結実

メディアにも積極的に登場。NHK「趣味悠々」の講師などを数回担当し、一般への書道普及にも尽力

ライブパフォーマンスや海外展にも取り組み、「律動する書」として空間を用いた大作で注目を集めており、2024年にニューヨーク・ブルックリンで展覧会を開催

主な出版・教材

『書道入門』(NHK出版 墨レッスンブック)

『石飛流 書道好日』(日本出版販売)

各種DVDや解説書:『石飛博光の書道 基本』、『古典渉猟 石飛博光臨書集』シリーズなど

教育・普及

NHK文化センターや各地の教室で長年教授を務め、若手の育成に貢献 。
書の精神を丁寧に伝える教育活動や、メディア・書籍・ライブなど多様なチャネルを通じた普及は、書道界全体に強い影響を与えています。
一言まとめ
石飛博光さんは、古典の技術に根ざしながらも、現代の詩文書文化を牽引する存在。教育・メディア・展覧活動を通じて、書道の「読みやすさ」「現代性」「精神性」を兼ね備えた普及者としても高く評価されています。