中野北溟なかのほくめい
時代 | 大正12年〜 |
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カテゴリー | 絵画、書画 |
作品種別 | 書 現代書家 近代詩文作家 |
プロフィール | 中野北溟(なかの ほくめい、1923年 - )は日本を代表する書家。近代詩文を中心に活動をしている。本名文也(ぶんや)。 毎日芸術賞受賞、毎日書道展大賞受賞、日展特選を2度受賞。毎日書道会最高顧問、創玄書道会名誉会長、全日本書道連盟顧問、日展審査員等を歴任。毎日書道展名誉会員、日展審査員会員でもある。三越本店にて個展開催2度。北海道羽幌町焼尻島出身。札幌在住。天彗社代表。 近代詩文の父と呼ばれる金子鷗亭(かねこおうてい)に師事し書の道を究める。東京進出の機会は何度もあったが生まれ故郷の北海道にこだわり生涯北海道で作家活動を続けている。学校卒業後、中学の教職員となり教頭・校長まで歴任するが周りの強い要請を受け定年前に退職し書の道へ入る。 近代詩文(調和体)を中心に作家活動を続ける。 自身の出身の北海道にこだわった作品が多く、北海道を代表する詩人の河邨文一郎や原子修の作品も多く書いていて詩人からも高い評価を受けている。また出身の焼尻島が海に囲まれていることから海に関する作品も多く、国内外から高い評価を受けている。 有名な題字の揮毫としては、さっぽろ芸術文化の館(旧北海道厚生年金会館)登別の「ホテルまほろば」や函館湯の川温泉「平成館」「しおさい亭」、日本酒・千歳鶴の最高峰「吉翔」などがある。 1923年生まれ戌年ながらまだまだ第一線で活躍する日本を代表する書家の一人。 2009年9月~10月北海道立近代美術館にて個展開催。同年今までの功績を評価され旭日小綬章を受章。 中野北溟(なかの ほくめい)さんは、1923年北海道羽幌町焼尻島生まれ。近代詩文書の第一人者でありながら、生涯を北海道に根ざして書の道を極めてこられた巨匠です。その歩みと功績を以下に整理します。 経歴と師匠 金子鷗亭(文化勲章受章)に師事し、近代詩文書の技法を徹底的に学ぶ 中学校の教職、校長を務めた後、定年前に退職して書の道に専念 受賞歴と役職 毎日芸術賞、毎日書道展大賞、日展特選2回など国内主要賞多数 毎日書道会最高顧問、創玄書道会最高顧問、全日本書道連盟顧問、天彗社会長など要職を歴任 旭日小綬章、北海道文化奨励賞、北海道功労賞など県内外から高く評価 作風と作品特色 近代詩文書を得意とし、北海道出身の詩人の詩句(河邨文一郎、原子修ら)を題材に作品多数 北海道の自然・海への想いを込めた書にも定評あり。 積極的な鑑賞支援も。関連書籍『墨』連載「残したい未来へのことば」など思想面での発信も継続 記念展示施設 札幌市教育文化会館にて2025年4月より、「中野北溟記念室」オープン。本人寄贈731点の書作品を常設展示 羽幌町文化施設でも記念展示室があり、故郷への想いが形となっています 現役での活動 2020年に東京都美術館で開催された「読み、味わう現代の書」展にも出品 2024年、大阪・関西万博連動の「産経国際書展」に作品展示・揮毫イベント参加 要点まとめ 項目 内容 生年・出身 1923年、北海道羽幌町焼尻島 師事 金子鷗亭 活動 教職→書道家 主な受賞 毎日芸術賞、日展特選×2、旭日小綬章ほか 役職 多数の書団体で顧問・会長職 作風 近代詩文書中心、北海道・海への感性 常設施設 北海道・札幌・羽幌で記念展示 出品歴 現代展・書展・百歳目前も現役 中野北溟さんは、生涯を北の大地と詩文に捧げた書の巨匠。創玄書道会や毎日書道会での指導・精神性豊かな書作で、国内外書壇に大きな影響を与えています。 |