近藤豊泉こんどう

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 近藤豊泉(こんどう ほうせん)氏は、日本の書道界で長年にわたり活躍している書家であり、産経国際書会の専管理事を務めています。その書歴は60年以上に及び、作品制作や後進の育成、地域文化の振興に尽力されています。

経歴と活動
日展への最年少入選:23歳のとき、日展五科に最年少で入選を果たしました。その後、結婚し2児を授かりましたが、40歳のときに書道に理解を示さない夫との関係に悩み、書道の道を貫くために家を出る決意をしました。寝袋と書具一式を持ち、東京・杉並の美容院跡を稽古場兼住まいとして書に打ち込みました。

師との出会いと教え:師である椎葉海嶽(しいば かいがく)氏のもとで学び、「厳しさのなかでこそ作品が厳しくなる」という教えを受けました。また、印南渓龍(いんなみ けいりゅう)氏からは「品格のある書を書け」との言葉を受け、書の道を深めていきました。

会報の継承と発行:椎葉氏から引き継いだ会報を140号から500号まで発行し続け、書道界への情報発信と交流の場を提供しました。

書風と理念
近藤氏の作品は、師から受け継いだ厳格な姿勢と、自身の信念に基づく表現力が特徴です。「人間、苦労しなければだめ」という教えを胸に、品格のある書を追求し続けています。また、作品には「泰而不驕(ゆたかにしておごらず)」といった言葉を選び、指導者としての自戒と教え子へのメッセージを込めています。

地域文化への貢献
近藤氏は、品川区の地域活動にも積極的に参加しており、60歳以上の区民を対象とした書道グループ「みずほの会」の指導を行っています。この会では、書道の基本を学びながら、会員相互の親睦を図り、毎年秋には品川区民ギャラリーで書道展を開催しています。

近藤豊泉氏は、書道家としての活動だけでなく、教育者としても多くの人々に影響を与え続けています。その作品や指導は、書道界において高く評価されており、今後のさらなる活躍が期待されます。