上村陽香かみむら

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 上村陽香(うえむら ようこう)氏は、広島県福山市を拠点に活動する書家であり、産経国際書会の常務理事および土筆会(つくし会)の会長を務めています。仮名書を中心に、教育と創作の両面で長年にわたり書道界に貢献してきました。


経歴と活動
出身と書道との出会い:広島県福山市松永地区の出身で、中学時代に担任教師であった吹抜渓風(ふきぬけ けいふう)氏の美しい板書に魅了され、書道を始めました。吹抜氏は、著名な仮名書家・桑田笹舟氏に師事し、福山誠之館高校で教鞭をとった教育書道の重鎮でした。

土筆会の会長就任:30歳を過ぎた頃、再び書道を学び始め、吹抜氏の指導のもとで研鑽を積みました。平成12年(2000年)に吹抜氏が逝去した際、その遺志を継ぎ、土筆会の会長に就任しました。以来、同会の展覧会を毎年開催し、地域の書道文化の発展に寄与しています。

産経国際書会での活動:産経国際書会には第9回展から出品を続け、現在は常務理事として組織運営にも携わっています。また、瀬戸内展の副実行委員長としても活動し、地域の書道展覧会の企画・運営に尽力しています。

書風と理念
上村氏の書風は、「眺めて面白く、読んで味わって、なるほど、というふうに書きたい」という吹抜氏の教えを受け継ぎ、観る者に親しみやすく、心に響く作品を目指しています。仮名書の伝統的な美しさを基盤にしつつ、現代的な感性を取り入れた独自の表現で高く評価されています。

教育と後進の育成
上村氏は、福山市松永町にて「上村陽香書道教室」を主宰し、地域の書道教育に力を注いでいます。教室では、初心者から経験者まで幅広い層の生徒に対し、個々のレベルに応じた指導を行っています。また、土筆会を通じて、書道の普及と後進の育成に尽力しています。


上村陽香氏は、書道家としての活動だけでなく、教育者としても多くの人々に影響を与え続けています。その作品や指導は、伝統を重んじつつも、個性と創造性を大切にする姿勢が特徴です。今後の活動にも注目が集まります。