石川陽竹いしかわ

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 石川陽竹(いしかわ ようちく)氏は、日本の書道界で活躍する仮名書家であり、産経国際書会の専管理事を務めています。その書風は、伝統的な仮名の美しさを基盤にしつつ、現代的な感性を取り入れた独自の表現で高く評価されています。


経歴と活動
書道との出会いと師事:石川氏は、4人目の子供を出産した直後から書を本格的に学び始めました。夫である漫画家・石川球太氏が多忙に働く姿を見て、自分も独り立ちできる技術を身につけたいと思ったことがきっかけでした。大東文化大学教授であった今関修竹氏の「日本舞踊のような優雅で美しいかな書」にひと目ぼれし、師事しました。

雪筍会の創設:昭和51年(1976年)、東京都国立市に新居を構えたのを機に、書道教室「雪筍会」を創設して独立しました。「少しでも多くの人に、すてきな書の世界を伝えたい」との思いから始めた「雪筍会書作展」は、2025年で33回目を迎え、国立市のアートスペースで開催されています。

書風と理念
石川氏は、かな書の魅力について「墨色と空間(余白)にある」と語っています。「なかなか会えない恋人とやっと会えたときの喜びと同じで、墨をつけたくても我慢して我慢して、やっとつけると、濃淡の味が出る」と述べ、墨の濃淡や余白の美しさを大切にする書風を追求しています。

教育と後進の育成
石川氏は、雪筍会を通じて多くの書道愛好者や学生の指導にあたっています。また、産経国際書会の専管理事として、書道界の発展に寄与しています。


石川陽竹氏は、伝統と現代の融合を追求する仮名書家として、また教育者としても多くの人々に影響を与え続けています。その作品や指導は、書道界において高く評価されており、今後のさらなる活躍が期待されます。