入江酉一郎いりえゆういちろう

時代 1921年〜
標準発表価格 190,000 円
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 現代
プロフィール 日本画家。大正10年京都生。父は日本画家入江波光。


入江 酉一郎(いりえ ゆういちろう、1921年~2013年)は、日本の日本画家であり、京都府出身です。父親は同じく日本画家の入江波光(いりえ はこう)で、芸術的な環境で育ちました。

1941年に京都市立絵画専門学校を卒業後、父・波光の助手として活動し、1951年まで法隆寺金堂壁画の模写に携わりました。1958年には山口華楊(やまぐち かよう)の画塾「晨鳥社(しんちょうしゃ)」に入門し、1963年の第6回新日展で作品「禿鷲(はげわし)」が初入選を果たしました。

その後も日展や晨鳥社展に出品を続け、1970年の第2回改組日展では「カンガルー」で特選・白寿賞を受賞、1978年の第10回改組日展でも「ライオン」で特選を受賞するなど、高い評価を得ました。2001年には日展の参与となり、2000年には京都府文化賞功労賞を受賞しています。

入江酉一郎の作品は、単純化されたフォルムと鮮やかな色彩で描かれ、愛らしい動物画や微笑ましい人物画が特徴です。彼の作品は、見る者に童心を呼び起こし、親しみやすさと独自の画風で多くの人々に親しまれています。

2024年11月16日から2025年2月2日まで、岡山県笠岡市の笠岡市立竹喬美術館で特別展「日本画家 入江酉一郎のどうぶつ画」が開催されました。この展覧会では、日展や晨鳥社展に出品された作品を中心に、入江酉一郎の動物画が一堂に会して展示されました。

彼の作品は、現在も多くの美術館やギャラリーで鑑賞することができ、その独特の世界観は多くの人々に感動を与え続けています。