小野亭良おの

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 小野亭良(おの・ていりょう)氏は、兵庫県加西市出身の書家であり、産経国際書会の常務理事および「輪の会」の会長を務めるなど、書道界で長年にわたり活躍されています。その活動は、書道の普及と後進の育成に大きく貢献しています。

経歴と書道への道
小野氏は、赤穂浪士の一人である小野寺十内の末裔として知られています。幼少期から書に親しみ、小中学校では書道部に所属し、中学3年生の時には、当時の皇太子殿下(現在の天皇陛下)の立太子礼記念書道展で入賞するなど、早くから書の才能を発揮されていました。

しかし、本格的に書道を再開したのは43歳の時でした。6年間にわたる義母の介護を終えた後、心に空虚さを感じた小野氏は、自宅近くの公民館の書道教室に通い始めました。そこで出会った師範・岡螢風先生(國井誠海先生の流れを汲む書家)の指導のもと、現代書の魅力に引き込まれ、各種書展で次々と受賞を重ねるようになりました。

平成10年には、岡氏、村田和子氏とともに「輪の会」を結成し、平成23年に3代目会長に就任。現在も公民館で大人や子供に書道を指導し、「皆の成長を見るのが楽しい」と語っています。

作品と受賞歴
小野氏の作品は、自由な発想と表現力に富んでおり、特に現代書の分野で高く評価されています。2024年には、第41回産経国際書展において「韓国文化院長賞」を受賞し、作品「山暮れて…」が注目を集めました。

また、2018年には第35回記念産経国際書展に作品「晩夏」を出品し、その独自の表現が評価されました。

教育活動と地域貢献
小野氏は、書道教室「はなみずき会」を主宰し、大阪府茨木市を拠点に指導を行っています。2019年10月には、大阪茨木で「はなみずき会展」を開催し、多くの書道愛好者が訪れました。


また、5年に一度開催される「輪の会書展」では、会員の作品を広く紹介し、書道文化の発展に寄与しています。2018年11月には、大阪市北区の大阪くらしの今昔館ギャラリーで「20周年記念輪の会書展」を開催しました。

小野亭良氏は、書道の伝統を守りつつ、新たな表現にも挑戦し続ける姿勢で、多くの人々に影響を与えています。その作品や教育活動は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。