橋本泰風はしもと

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 橋本泰風(はしもと たいふう)氏は、日本の著名な書家であり、産経国際書会の副理事長や煌心書道会の代表理事を務めるなど、書道界で長年にわたり活躍されている人物です。

経歴と書道への道
橋本氏は22歳の頃、熊本の古書店で競書誌『書海』を手にしたことをきっかけに、書道の道に進みました。『書海』の発行元である書海社の重鎮であった山田松鶴(やまだ しょうかく)氏の優麗な書に魅了され、投稿を続けた後、結婚を機に上京し、松鶴氏の門下に入りました。

松鶴氏の教えは「まず楷書3年」。楷書を極めることで、どんな書にも対応できるとし、創作の実践は臨書から始まると指導されました。臨書の選択は個人に任されていたため、橋本氏は清代末期の能書家であり、中国古来の文字の研究家であった趙之謙(ちょう しけん)を選び、これも3年間続けました。

松鶴氏が書海社を離れて鶴心書道会を立ち上げた際も、橋本氏はこれに従いました。鶴心書道会は松鶴氏の死後、約40年の歴史を閉じ、2014年に煌心書道会と名を変えて再出発しました。橋本氏はこの新たな会の代表理事として、書道の普及と後進の育成に尽力されています。

作品と理念
橋本氏の作品には、師である松鶴氏への敬意と、書道への深い思いが込められています。例えば、「天壌無窮(てんじょうむきゅう)」という作品には、「天地は永遠に続く」という意味があり、煌心書道会が末永く発展するようにとの願いが込められています。橋本氏は、自身の書が自由に書けるようになったと感じながらも、偉大な師への追憶は尽きないと述べています。

教育と審査活動
橋本氏は、産経国際書会の副理事長として、書道展の審査にも携わっています。例えば、2012年に開催された「第28回産経国際書展 新春展」では、他の副理事長と共に審査を行い、産経新聞社賞や奨励賞の選出に関与しました。

橋本泰風氏は、書道の伝統を守りつつ、新たな表現にも挑戦し続ける姿勢で、多くの人々に影響を与えています。その作品や教育活動は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。