三宅剣龍みやけ

カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 産經国際書会
プロフィール 三宅剣龍(みやけ けんりゅう)氏は、日本の書道界で長年にわたり活躍された著名な書家であり、産経国際書会の名誉顧問を務められました。1923年(大正12年)に兵庫県で生まれ、2025年現在で102歳を迎えられています。

経歴と活動
教育者としての出発:兵庫県師範学校(現・神戸大学発達科学部)を卒業後、小学校教諭として勤務されました。その後、文部省(当時)の書家養成講座を受講し、本格的に書家の道へ進まれました。

書道の普及と国際交流:国内外で書道の普及に尽力され、アメリカ、中国、メキシコなどで書を披露し、国際的な文化交流にも貢献されました。

地域への貢献:2011年11月には、母校である兵庫県篠山市立岡野小学校の創立120周年記念式典に出席し、「日本は世界の日本。心をしっかり持ち、どうか日本一の大人になって」と児童たちを激励されました。

産経国際書会への貢献:産経国際書会の設立時からのメンバーとして活動され、「産経(国際書会)はいい。うまい人もへたな人もおる、玉石混交で社会と同じだ」と語り、多様性を尊重する姿勢を示されました。

書風と作品
代表作「立身貞」:第28回産経国際書展に出品された「立身貞」は、中国後漢の女流詩家・王炎の詩を題材にした作品で、一画一画を離し、書筆というよりは絵筆のような筆致が特徴です。「2~3枚で書いてしまいましたわ」と笑って語られるなど、自由で伸びやかな書風が魅力です。

三宅剣龍氏の生涯は、書道への深い愛情と探求心に満ちており、多くの書道愛好家や後進の書家に影響を与え続けています。その功績と作品は、今後も書道界で語り継がれていくことでしょう。