金島桂華かなしまけいか
時代 | 昭和時代 |
---|---|
カテゴリー | 絵画、書画 |
作品種別 | 日本画 |
プロフィール | 金島 桂華(かなしま けいか、1892年6月25日 - 1974年9月14日)は、日本画家、日本芸術院会員。 金島桂華(かなしま けいか、1892年–1974年)は、大正から昭和にかけて活躍した日本画家で、特に花鳥画の分野で高い評価を受けました。その作風は、四条派の写実性と中国・宋の院体画の装飾性を融合させたもので、優雅で品格のある作品を多く残しています。 略歴と活動 出生地:広島県安那郡湯田村(現・福山市神辺町湯野) 本名:政太(まさた) 師事:西家桂州、平井直水を経て、19歳で竹内栖鳳の門下に入る 初入選:1918年、第12回文展に「叢」が初入選 代表作:1925年の第6回帝展で「芥子」が特選を受賞 教育活動:京都市立美術工芸学校(現・京都市立芸術大学)で教鞭を執り、私塾「衣笠会」を主宰して後進の育成に尽力 晩年の活動:高野山金剛峯寺の奥之院襖絵を手がけるなど、宗教施設の装飾にも関与 作風と代表作 金島桂華の作品は、写実的な描写と装飾的な美しさを兼ね備えています。花鳥画を中心に、以下のような作品が知られています: 「画室の客」:京都市美術館所蔵。1995年に切手の図案として採用され、二匹の犬を描いたモダンな構図が特徴です。 「葡萄とダリア」:華鴒大塚美術館所蔵。葡萄とダリア、鶏を組み合わせた華やかな作品です。 「鯉」:1952年の第8回日展に出品され、芸術選奨文部大臣賞を受賞しました。 「冬田」:1953年の第9回日展に出品され、翌年に日本芸術院賞を受賞しました。 これらの作品は、自然の美しさと生命力を繊細に表現しており、観る者に深い感動を与えます。 受賞歴と評価 1952年:芸術選奨文部大臣賞受賞(作品「鯉」) 1954年:日本芸術院賞受賞(作品「冬田」) 1959年:日本芸術院会員に就任 1966年:勲三等瑞宝章受章 1969年:京都市文化功労賞受賞 これらの受賞歴は、金島桂華の芸術的貢献とその作品の価値を示しています。 現在の評価と市場価値 金島桂華の作品は、現在でも高い評価を受けており、美術市場での取引も活発です。特に真作で保存状態の良い作品は、高額で取引されることがあります。例えば、掛け軸や額装された花鳥画などがオークションで出品され、数万円から数十万円で落札されることもあります。 また、彼の作品は美術館やギャラリーでも展示されており、その芸術性と歴史的価値が再評価されています。 教育者としての貢献 金島桂華は、京都市立美術工芸学校で教鞭を執る傍ら、私塾「衣笠会」を主宰し、多くの後進を育成しました。彼の教えを受けた弟子たちは、現在でも日本画の世界で活躍しており、その影響力は計り知れません。 金島桂華の作品やその芸術性について、さらに詳しい情報や特定の作品について知りたい場合は、お気軽にお知らせください。また、彼の作品の鑑定や購入を検討されている場合も、信頼できる美術商や専門家に相談されることをおすすめします |