菊池契月きくちけいげつ

時代 昭和時代
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 日本画
プロフィール 菊池 契月(きくち けいげつ、1879年11月14日 - 1955年9月9日)は、明治後期から昭和中期にかけての日本画家。本名菊池(旧姓細野)完爾。

菊池契月(きくち けいげつ、1879年 – 1955年)は、明治から昭和にかけて活躍した日本画家であり、京都画壇を代表する存在の一人です。彼の作品は、古典的な美意識と近代的な感性を融合させた独自の画風で知られています。

経歴と画業
出身と師事: 長野県中野町(現・中野市)に生まれ、17歳で京都に出て菊池芳文に師事しました。後に養嗣子となり、菊池塾を率いるようになりました。

展覧会での活躍: 文展(後の帝展)で活躍し、京都市立美術工芸学校や京都市立絵画専門学校で後進の指導にもあたりました。

渡欧と画風の変化: 大正11年(1922年)から約1年間、イギリス、フランス、イタリアを中心に欧州を巡遊し、帰国後はより日本画の古典的な美術を探求するようになりました。

作風と代表作
菊池契月の作品は、四条派の画風に大和絵や浮世絵などの古典的な技法を取り込み、主に歴史画や人物を題材とした制作を行いました。特に、線の濃淡や太さの強弱で立体感や質感を表現する白描画と呼ばれる上品で雅な画風が特徴的です。


展覧会と評価
菊池契月の作品は、国内外の美術館で展示されており、彼の画業を回顧する展覧会も開催されています。例えば、2015年には笠岡市立竹喬美術館で没後60年を記念した展覧会が開催されました。

菊池契月は、日本画の伝統を守りつつも、新たな表現を追求した画家として、日本美術史において重要な位置を占めています。その作品は、今なお多くの人々に感動を与え続けています。