大石三世子おおいしみよこ

時代 昭和21年〜
標準発表価格 690,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家・仮名作家
プロフィール 師 大石隆子
宮崎県出身。

大石三世子(おおいし みよこ)氏は、日本のかな書道界を代表する書家の一人であり、特に「散らし書き」の技法において高い評価を受けています。その活動は、書道の普及と後進の育成に大きく貢献しています。

略歴と師事
出身地:宮崎県
学歴:宮崎県立都城西高等学校卒業
師事:祖母であり著名な書家である大石隆子氏に師事
主な役職:
栴檀社 理事長
読売書法会 理事
日展 会友
東方書道院 運営委員
文京区書道連盟 理事長(2022年就任)

書風と作品の特徴
大石氏の書風は、古筆の趣を大切にしながらも、現代の感性を取り入れた「現代のかな」を追求しています。特に、料紙の選択や文字の配置に工夫を凝らし、作品全体の調和と美しさを追求しています。その作品は、古筆の趣があり、料紙の選択や文字の配置のバランスが絶妙であると評価されています。

著書と出版物
大石氏は、かな書道の技法や美しさを伝える著書を多数出版しています。主な著書には以下のものがあります:

『散らし書きの情景 百人一首』
『四季のかな書道』
『かなの美を学ぶ散らし書き』
『臨書の疑問100』(共著)

これらの著書は、初心者から上級者まで幅広い層に向けて、かな書道の魅力と技法を解説しています。


教育と後進の育成
大石氏は、関東を中心に複数の書道教室を主宰し、後進の育成に力を注いでいます。主な教室には以下のものがあります:

恵比寿教室(アトレ恵比寿)
むらさき会(銀座・紙パルプ会館)
三友会(湯島)
朝日カルチャーセンター(横浜)
湘南三世会(藤沢)
これらの教室では、初心者から経験者まで幅広い層に対して、かな書道の基本から応用までを丁寧に指導しています。

展覧会と国際活動
大石氏は、国内外で多数の展覧会に出品し、かな書道の魅力を広く伝えています。特に、2016年には有楽町マリオンで「古稀記念 大石三世子書展」を開催し、華やかな料紙と表装が注目を集めました。


また、国際的な活動として、2015年には中国・無錫市博物館で開催された「日中書法六人展」に日本代表の一人として参加し、仮名書の魅力を世界に発信しました。

大石三世子氏は、古典の美を現代に伝える貴重な存在として、書道界で高く評価されています。その作品や指導は、多くの書道愛好家や研究者から注目を集めています。