吉川美恵子よしかわみえこ

時代 昭和23年〜
標準発表価格 730,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家 青丹会
プロフィール 師 華邑
奈良県出身。

吉川美恵子(よしかわ みえこ)氏は、日本の書道界で著名な仮名書作家であり、教育者としても長年にわたり活躍されています。奈良を拠点に、書道の創作と教育の両面で多大な貢献をしてきました。

経歴と教育活動
出身地・学歴:奈良県出身。1971年に奈良教育大学教育学部特設書道科を卒業。
職歴:高校教諭として7年間勤務した後、恩師・平田華邑氏の後任として奈良教育大学の教授に就任。
所属団体:
日展会員・審査員
読売書法会常任理事
日本書芸院常務理事
青丹会会長

作風と作品
吉川氏の作品は、古典に基づいた仮名書を中心に、現代的な感性を取り入れた独自の表現が特徴です。特に、万葉集を題材にした作品では、奈良の四季や風景を詠んだ和歌を通じて、古都奈良の穏やかな雰囲気を表現しています。彼女は、技法にとらわれることなく、誇張しすぎず、おだやかでおおらか、あかるい作品を目指して筆を執っています。

受賞歴
日展特選:
第32回(2000年)「わが情」
第36回(2004年)「秋萩」
奈良新聞文化賞:2005年、書の追究と書道教育の振興に対して受賞。

青丹会と地域活動
吉川氏は、かな書の団体「青丹会」の会長を務め、奈良を中心に約350人の会員とともに活動しています。毎年開催される「青丹会書展」では、万葉集や古今和歌集などを題材にした作品が展示され、奈良の文化や歴史を感じさせる内容となっています。


著書と教育活動
吉川氏は、書道の普及と教育にも力を入れており、以下のような著書があります:

『やさしく学ぶ 俳句の書 短歌の書』(日本書道協会、1999年)
『書道II』(東京書籍、2003年)
『高等書道III 教科書 揮毫』(光村図書出版、2012年)
また、専門誌『墨』において「散らし書き」や「かな作家が書く万葉集」などの解説記事を執筆し、書道の技法や表現についての知識を広めています。