日比野実ひびのみのる

時代 昭和35年〜
標準発表価格 760,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家・仮名作家
プロフィール 師 五鳳
京都府出身。

日比野 実(ひびの みのる)氏は、日本の著名な書家であり、特に仮名書の分野で高い評価を受けています。京都市出身で、書家としての活動に加え、教育者としても多くの後進を指導しています。

経歴と教育活動
生年:1960年、京都市生まれ。
学歴:1983年、同志社大学文学部文化学科哲学専攻を卒業。
職歴:
京都教育大学附属高校、龍谷大学、京都府立大学、京都大学文学部などで非常勤講師を歴任。
2014年より花園大学文学部教授として勤務。
所属団体:
日展特別会員。
日本書芸院常務理事。
全日本書道連盟理事。
読売書法会常任理事。
水穂会会長。

作風と作品
日比野氏の作品は、古典に基づいた仮名書を中心に、現代的な感性を取り入れた独自の表現が特徴です。特に、尾形光琳の「紅白梅図屏風」や足立美術館の庭園の構図をベースにした百人一首の作品など、視覚的な美しさと書の融合を追求しています。


受賞歴
1988年:日展初入選。
2000年・2002年:日展特選受賞。
2017年:日展東京都知事賞受賞。
2021年:日展文部科学大臣賞受賞。

家族と書道の継承
日比野氏は、昭和の三筆の一人である日比野五鳳氏の孫にあたり、父・日比野光鳳氏も著名な書家です。また、姪である土橋靖子氏も書家として活躍しており、日比野家は三代にわたって書道の伝統を継承しています。


著書と教育活動
日比野氏は、書道の普及と教育にも力を入れており、以下のような著書があります:

『ニュークラシックシリーズ・日比野五鳳』(芸術新聞社)
『神戸町五鳳記念美術館収蔵作品集』(岐阜県神戸町)
『墨206号・かな古筆の臨書法』
『墨225号・筆の選び方・使い方』(共著)
また、游墨舎にて「日比野教室」を主宰し、仮名書の指導を行っています。

日比野 実氏は、伝統的な仮名書の美しさを現代に伝えるとともに、教育者としても多くの後進を育てています。その活動は、日本の書道界において重要な役割を果たしています。