榎倉香邨えのくらけいどう

時代 大正12年〜
標準発表価格 1,640,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家・仮名作家
プロフィール 師 聖空
兵庫県出身。

榎倉香邨(えのくら こうそん、1923年〈大正12年〉– 2022年〈令和4年〉)は、日本の書道界を代表するかな書家であり、書道香瓔会の創設者・会長として知られています。兵庫県西脇市に生まれ、99歳で逝去されるまで、古典に根ざしつつも現代的な感性を取り入れた独自の書風を追求し続けました。

経歴と活動
榎倉氏は、日展名誉会員、日本書道文化協会顧問、読売書法会顧問、日本書芸院最高顧問など、数多くの書道団体で要職を務めました。また、全日本書道連盟や全国書美術振興会、兵庫県書作家協会などの顧問も歴任し、書道界全体の発展に寄与しました。その功績により、日本芸術院賞を受賞し、個展も8回開催されました。

書風と作品
榎倉氏の書風は、古筆の研究に基づきながらも、現代的な感覚を取り入れたもので、力強さと繊細さを併せ持つ線質が特徴です。特に、若山牧水の歌を題材にした作品や、「ふるさと」などのテーマで展覧会を開催し、多くの人々に感動を与えました。その作品は、書道香瓔会の公式サイトで紹介されています。


書道香瓔会と後進の育成
榎倉氏は、書道香瓔会を創設し、会長として後進の育成に尽力しました。同会は、全国に書道教室を展開し、ジュニアから研究生まで幅広い層の書道愛好者を支援しています。また、月刊誌や出版物を通じて、書道の普及と発展に努めています。

映像資料と展覧会
榎倉氏の作品や書作に対する思いは、YouTubeの動画でも紹介されています。例えば、若山牧水没後90年を記念した「榎倉香邨の書‐ふるさと‐」展の様子や、席上揮毫の映像などが公開されています。これらの映像を通じて、榎倉氏の書の世界をより深く理解することができます。