木村芳山きむらほうざん

時代 昭和23年〜
標準発表価格 580,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 神奈川県出身。

木村芳山(きむら ほうざん)氏は、日本の書道界で活躍した書家であり、警察官としての経歴も持つ人物です。その多彩な活動は、書道界と警察界の双方で高く評価されています。

書道家としての活動
木村芳山氏は、警察官としての職務を全うする傍ら、書道の道を極め、数々の書道展で審査員を務めるなど、書道界での地位を確立しました。特に「自警書道書初展」では、審査員として警察職員の作品を評価し、書道の普及と技術向上に貢献しました。この展覧会では、級位から初段までを「人位」、二段から三段を「地位」、四段から六段を「天位」として三段階にレベル分けし、審査が行われています。

警察官としての経歴
木村氏は、警察官としてのキャリアを持ち、その経験を活かして書道活動にも取り組みました。警察官としての厳格さと、書道家としての繊細さを兼ね備えた人物として、同僚や後輩からも尊敬を集めていました。また、警察関係者による書道展では、審査員としての役割を果たし、警察官の文化活動の推進にも寄与しました。

著作と遺歌集
木村芳山氏の作品や思想は、遺歌集『火宅』にまとめられています。この遺歌集は、1976年に芸林発行所から刊行され、氏の書道に対する情熱や人生観が詠まれた歌が収められています。現在、この書籍は奈良県立図書情報館に所蔵されています。

芳山銘の工芸作品
「芳山」の銘が入った工芸作品も存在し、書道以外の分野でもその名が見られます。例えば、竹をモチーフにした美術パネルや、雛人形、連獅子像、馬のブロンズ像など、多岐にわたる作品が確認されています。これらの作品は、Yahoo!オークションなどで取引されており、氏の多才さを物語っています。


まとめ
木村芳山氏は、警察官としての厳格な職務と、書道家としての芸術的な感性を併せ持つ人物でした。その活動は、警察内部の文化活動の推進や、書道界での技術向上に大きく貢献しました。また、遺歌集や工芸作品を通じて、多方面でその才能を発揮しました。氏の遺した作品や功績は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

木村芳山氏の詳細な情報や作品に興味がある場合は、奈良県立図書情報館や各種オークションサイトを訪れてみると良いでしょう。また、書道展などで「芳山」の銘を見かけた際には、氏の作品である可能性も考えられます。その際は、作品の背景や歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。