岡本彌壽子おかもとやすこ

時代 1909〜2007年
標準発表価格 400,000 円
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 現代日本画家
プロフィール 岡本 彌壽子(おかもと やすこ、1909年7月16日 – 2007年6月25日)は、日本の日本画家であり、日本美術院同人として活躍しました。東京・青山に生まれ、生涯を通じて女性や日常の情景を繊細な筆致で描き続けました。

生涯と経歴

教育と初期の活動:1926年、東京府立第三高等女学校を卒業し、1930年に女子美術専門学校高等師範科を修了しました。在学中より奥村土牛に師事し、その後、小林古径の門下となりました。1934年、第21回日本美術院展覧会(院展)に「順番」を初出品し、以降、院展を中心に作品を発表しました。
教育者として:1934年から終戦までの約10年間、横浜共立学園で美術教諭として勤務し、生徒たちに美術を教えました。この経験は、彼女の作品に登場する少女像にも影響を与えています。
画業の深化:戦後は画業に専念し、1951年の第36回院展で「花供養」が奨励賞を受賞。その後も数々の賞を受け、1967年には「花供養」で日本美術院賞・大観賞を受賞し、日本美術院同人に推挙されました。1976年には「夢のうたげ(1)」で内閣総理大臣賞、1986年には「折り鶴へのねがい」で文部大臣賞を受賞しています。
東京文化財研究所
作風と主な作品

岡本彌壽子の作品は、淡い色彩と繊細な線描が特徴で、女性や少女の日常生活や宗教的なテーマを多く描きました。代表作には「花供養」「夢のうたげ」「折り鶴へのねがい」などがあります。特に、横浜共立学園の生徒たちをモデルにしたとされる少女像は、彼女の作品の中で重要な位置を占めています。
横浜美術館

受賞歴

1967年:日本美術院賞・大観賞(「花供養」)
1976年:内閣総理大臣賞(「夢のうたげ(1)」)
1986年:文部大臣賞(「折り鶴へのねがい」)
晩年と死去

2007年6月25日、老衰のため98歳で逝去しました。彼女の作品は、横浜美術館などに所蔵されており、現在も多くの人々に親しまれています。
東京文化財研究所

岡本彌壽子の作品は、女性の内面や祈り、日常の何気ない瞬間を捉え、その繊細な表現で多くの人々の心を惹きつけています。