樽谷龍風たるたにりゅうふう

時代 昭和3年〜
標準発表価格 600,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 師 西村桂洲

樽谷龍風(たるたに りゅうふう)氏は、日本の書道界において長年にわたり活躍してきた著名な書家であり、書道教育者としても広く知られています。彼の活動は、書道作品の創作にとどまらず、書道団体の運営や後進の育成など、多岐にわたります。


経歴と書道への道
生年:1928年(昭和3年)頃
出身地:兵庫県神戸市
書道との出会い:28歳のとき、神戸市の結核療養所で療養中に、同じく療養中の書家・尾田静邨氏に誘われ、書道を始めました。
修行と研鑽:主に書道雑誌を手本に独学で学び、30歳のときに漢字書家・西村桂洲氏が主宰する「莞耿(かんこう)社」に入会し、書を深めていきました。同時に水墨画や篆刻も本格的に始めました。

書道団体と指導活動
龍風会の設立:1965年(昭和40年)に自身の書会「龍風会」を立ち上げ、独立しました。
日本書芸美術院の設立:1989年(平成元年)、池田青軒氏の提唱により設立された「日本書芸美術院」に、遠藤竹泉氏らとともに参加し、関西一円を担う大きな書会の形成に尽力しました。
役職:日本書芸美術院の専管理事を務め、泉州地域を中心に書道愛好家の育成と書道文化の普及に貢献しました。

書風と作品
樽谷氏の書風は、漢字を中心とした力強くも繊細な筆致が特徴であり、水墨画や篆刻の要素も取り入れた独自の表現を追求しています。彼の作品は、国内外の展覧会で高く評価され、多くの書道愛好家に影響を与えています。

樽谷龍風氏は、書道の伝統を守りながらも、新たな表現を追求し続ける姿勢を持ち、多くの人々に書道の魅力を伝えてきました。その功績は、書道界のみならず、広く文化芸術の分野で高く評価されています。