木村朱炎きむらしゅえん

時代 昭和14年〜
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 師 木村東道
東京都出身。

木村朱炎(きむら しゅえん、1939年12月3日生まれ)は、東京都北区出身の著名な書家であり、書道界において長年にわたり指導的な役割を果たしてきました。本名は寿子で、「朱炎」はその号(雅号)です。夫である書家・木村東道に師事し、書の道を深めました。

主な役職・活動
公益社団法人 日本書作家協会の副会長を務め、書道界の発展に寄与しています。
清風会の会長として、月刊書道専門指導書『清風』の発行や「清風書道展」の主宰を行い、後進の育成にも力を注いでいます。
新興書道展では副会長・総務・審査会員として活動し、書道展の運営や審査に携わっています。
毎日書道展では漢字部の審査会員を務め、書道界の評価基準の確立にも関与しています。

書風と作品
木村朱炎の書は、文字の傾きや線の太さの変化、渇筆(かすれた筆致)を巧みに用いることで、躍動感とみずみずしさを表現しています。例えば、作品「梨花千樹雪 楊柳萬條烟」では、文字一つ一つの表情と線の変化が観る者を魅了します。

展覧会活動
2023年11月には、東京銀座の鳩居堂画廊で「延壽記念 朱炎・青桃二人展」が開催されました。この展覧会では、木村朱炎の書と秋山青桃の刻字作品が展示され、両者の作品が調和し、落ち着きのある空間を創出していました。

指導と後進育成
木村朱炎は、書道の普及と後進の育成にも力を入れており、清風会を通じて多くの書道家を指導しています。また、清風書道展では、清風書人大賞や宝硯賞などの褒賞を設け、優れた作品を表彰することで、書道界の活性化に貢献しています。

木村朱炎の活動は、伝統的な書道の技法を守りつつ、現代における書の表現を追求する姿勢が特徴です。その作品や指導は、多くの書道愛好者や後進の書家に影響を与え続けています。