大倉谷山おおくらこくざん

時代 昭和17年〜
標準発表価格 690,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 秋田県出身。

大倉谷山(おおくら こくざん、1942年~2019年)は、日本の著名な書道家であり、教育者としても多大な貢献をされた人物です。その生涯と業績について、以下に詳しくご紹介いたします。

略歴と教育活動
大倉谷山は1942年、秋田県能代市に生まれ、本名を報三といいます。1966年に國學院大學文学部史学科を卒業後、千葉県立勝浦高校や茂原高校などで社会科教諭として勤務しました。1970年からは鈴木方鶴に師事し、桑原翠邦や淺沼一道からも指導を受け、書の道を本格的に歩み始めました。


その後、県立姉崎高校、薬園台高校、千葉高校などで書道教諭を務め、文部省高等学校指導資料作成委員や千葉県立高等学校文化連盟書道部門委員長なども歴任し、教育分野でも活躍されました。


書道家としての活動と受賞歴
1974年、第3回全書芸展(全日本書芸文化院)で準大賞を受賞し、以降、書宗院展や無心会書展などに多数出品しました。1984年には千葉県展で市長賞を受賞するなど、その書風は高く評価されました。


また、無心会会長、全日本書芸文化院運営委員長、千葉県美術会理事、千葉県書道協会理事、玄鳥書院代表、谷山書院主宰、茂原市書道協会顧問など、多くの役職を務め、書道界の発展に尽力されました。


代表作と展覧会
代表作の一つに「照天燭(しょうてんしょく)」があります。この作品は、2012年の古稀記念個展(銀座鳩居堂画廊)に出品され、現在は茂原市立美術館・郷土資料館に収蔵されています。「照天燭」は、「天を明るく照らす」という意味を持ち、世界的な閉塞感の中で人々の心に明るさを灯すことを願って制作された作品です。

作品の収蔵先と展示
大倉谷山の作品は、茂原市立美術館・郷土資料館に収蔵されており、同館の書の主な収蔵品として紹介されています。


大倉谷山は、書道家としての卓越した技量と教育者としての情熱を兼ね備え、多くの人々に影響を与えました。その作品と教えは、今後も多くの人々に受け継がれていくことでしょう。