平山郁夫ひらやまいくお
時代 | 1930〜2009年 |
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標準発表価格 | 6,000,000 円 |
カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 現代日本画家 |
プロフィール | 文化勲章、文化功労者 ## **平山 郁夫(ひらやま いくお)について** ### **概要** 平山 郁夫(1930年6月15日 - 2009年12月2日)は、日本画家であり、日本美術院の理事長を務めた日本美術界の重鎮です。彼の作品は、仏教やシルクロードをテーマにしたものが多く、文化財保護活動にも力を注いだことでも知られています。 --- ## **生涯と経歴** ### **幼少期と学び** - **1930年**:広島県豊田郡瀬戸田町(現・尾道市)に生まれる。 - **1945年**:15歳の時に広島原爆の被爆体験をする(爆心地から約3.5kmの地点)。 - **1947年**:東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科に入学。 - **1952年**:東京藝術大学を卒業し、前田青邨(まえだ せいそん)に師事。 ### **画家としての活動** - **1953年**:「家路」が日展に初入選。 - **1964年**:日本美術院同人に推挙。 - **1968年**:「仏教伝来」が日展で文部大臣賞を受賞し、一躍注目を集める。 - **1974年**:シルクロードへの取材旅行を開始(以降、生涯にわたり訪問)。 - **1975年**:「大唐西域壁画」の制作を開始。 - **1988年**:日本美術院理事に就任。 - **1996年**:東京藝術大学学長に就任。 - **2001年**:文化勲章受章。 - **2009年**:79歳で死去。 --- ## **画風の特徴** ### **1. シルクロードをテーマにした作品** - シルクロードの遺跡や仏教文化をテーマにし、砂漠やオアシスを幻想的に描いた作品が特徴的。 - 代表作:「シルクロード」「仏教伝来」「大唐西域壁画」など。 ### **2. 仏教的な精神を反映** - 幼少期からの仏教信仰や、広島原爆の被爆体験が影響し、平和と祈りをテーマにした作品が多い。 - 代表作:「玄奘三蔵求法の旅」「薬師寺壁画」など。 ### **3. 柔らかく幻想的な色彩** - 日本画の伝統的な技法を使いながらも、西洋の遠近法や陰影を取り入れ、独自の表現を確立。 - 特に青や黄土色を基調とした、幻想的な風景画が特徴。 --- ## **代表作** ### **1. 「仏教伝来」** - 日本への仏教伝来をテーマにした作品。 - 1968年、日展で文部大臣賞を受賞。 ### **2. 「大唐西域壁画」** - 唐の時代のシルクロードを壮大なスケールで描いた連作。 - 法隆寺や薬師寺にも奉納された。 ### **3. 「玄奘三蔵求法の旅」** - 玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)のインドへの旅をテーマにした作品。 - 仏教文化の広がりと平和のメッセージを込めた。 ### **4. 「薬師寺玄奘三蔵院壁画」** - 奈良・薬師寺に奉納された大作。 - シルクロードの風景を壮大に描き、後世に残る文化財となった。 --- ## **文化財保護活動** 平山郁夫は、画家としての活動だけでなく、文化財保護活動にも熱心に取り組みました。 ### **1. ユネスコ親善大使** - 1988年にユネスコ親善大使に任命され、世界の文化財保護活動に尽力。 - アフガニスタンやカンボジアの遺跡修復活動を支援。 ### **2. バーミヤン遺跡の保護** - タリバンによって破壊されたアフガニスタンのバーミヤン仏教遺跡の修復を支援。 ### **3. シルクロード文化財の保護** - 中国の敦煌莫高窟(とんこう ばっこうくつ)やインドのアジャンタ石窟など、多くの遺跡保存活動に関与。 ### **4. 平山郁夫シルクロード美術館の設立** - 1999年、山梨県に「平山郁夫シルクロード美術館」を設立し、シルクロードの芸術を紹介。 --- ## **受賞歴と業績** - **1968年**:日展文部大臣賞受賞 - **1983年**:日本芸術院賞受賞 - **1995年**:文化功労者に選出 - **2001年**:文化勲章受章 - **ユネスコ親善大使(1988年 - 2009年)** - **東京藝術大学学長(1996年 - 2005年)** --- ## **平山郁夫の影響** 彼の作品は、日本画の新たな可能性を示し、シルクロードという壮大なテーマを描いたことで、日本画の世界観を広げました。また、文化財保護活動を通じて、世界的な貢献を果たし、多くの人々に影響を与えました。 現在も、日本国内外の美術館で彼の作品が展示されており、日本画の巨匠としての評価は揺るぎません。 --- ## **まとめ** 平山郁夫は、日本画の伝統を守りながらも、新たな技法を取り入れ、シルクロードや仏教をテーマに壮大なスケールの作品を生み出しました。画家としてだけでなく、文化財保護活動や教育にも尽力し、日本美術界の発展に大きく貢献した人物です。彼の作品と思想は、今も多くの人々に感動を与え続けています。 |