岩橋英遠いわはしえいえん

時代 1903〜1999年
標準発表価格 2,000,000 円
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 現代日本画家
プロフィール 文化勲章、文化功労者、日本芸術院会員

## **岩橋 英遠(いわはし えいえん)について**

### **概要**
岩橋 英遠(1903年6月18日 - 1999年2月7日)は、日本画家であり、戦後の日本画界を代表する巨匠の一人です。彼の作品は、日本画の伝統的な技法に基づきながらも、新たな表現を追求した点で高く評価されています。特に、日本の歴史や神話、自然を題材にした作品が多く、独特の色彩と構図が特徴です。

---

## **生涯と経歴**
### **幼少期と学び**
- **1903年**:北海道の釧路に生まれる(本名:英一)。
- **1921年**:北海道庁立釧路中学校(現・北海道釧路湖陵高等学校)卒業後、上京。
- **1926年**:川端画学校に通いながら日本画を学び、帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)日本画科に入学。

### **画家としての活動**
- **1931年**:「木場風景」が帝展(帝国美術院展覧会)に初入選。
- **1938年**:「石狩川」で第1回新文展に入選。
- **1947年**:日展(日本美術展覧会)の審査員に就任。
- **1952年**:日展評議員となる。
- **1973年**:「道産子追憶之巻」で日本芸術院賞受賞。
- **1981年**:文化功労者に選出。
- **1989年**:文化勲章を受章。

### **晩年**
- **1999年**:95歳で死去。晩年まで創作活動を続けた。

---

## **画風の特徴**
### **1. 日本の歴史や神話を題材とした作品**
岩橋英遠の作品は、日本の風土や歴史に根ざしたものが多く、特に「道産子追憶之巻」のように北海道の風景や文化を描いたものが代表的です。

### **2. 独特な色彩と構図**
彼の作品は、伝統的な日本画の技法を守りつつも、斬新な色彩や大胆な構図が特徴です。細密な描写と豪快な筆致が共存し、独自の世界観を生み出しました。

### **3. 墨の表現の探求**
岩橋英遠は墨の使い方にこだわりを持ち、濃淡の表現を駆使して奥行きや情緒を描き出しました。これは、後の日本画家にも大きな影響を与えました。

---

## **代表作**
### **1. 「道産子追憶之巻」**
- 北海道の自然や人々の生活を描いた長大な作品で、岩橋の代表作の一つ。
- 1973年に日本芸術院賞を受賞。

### **2. 「奥の細道」**
- 松尾芭蕉の紀行文『奥の細道』を題材にした連作。
- 芭蕉の旅の情景を壮大なスケールで描いている。

### **3. 「玄」**
- 墨の表現を極めた作品で、日本画の可能性を広げた。

### **4. 「日月四季図」**
- 日展に出品された大作で、日本の四季の美しさを表現している。

---

## **受賞歴と業績**
- **1973年**:日本芸術院賞受賞(「道産子追憶之巻」)
- **1981年**:文化功労者に選出
- **1989年**:文化勲章受章
- **日本美術院理事長を務め、後進の指導にも尽力**

---

## **岩橋英遠の影響**
彼の作品は、日本画の新たな可能性を示し、後の世代の画家に多大な影響を与えました。特に、墨の使い方や色彩表現においては、多くの画家が彼の技法を参考にしています。

現在でも、日本各地の美術館で作品が展示されており、日本画の巨匠としての評価は揺るぎません。

---

## **まとめ**
岩橋英遠は、日本の風景や歴史を題材にした作品を数多く手がけ、日本画の伝統を守りながらも新たな表現を追求した画家です。特に、北海道の風景を描いた作品は高く評価され、彼の名を不動のものにしました。文化勲章を受章するなど、その功績は日本美術史に刻まれています。