山田太虚やまだたいきょ

時代 昭和11年〜
標準発表価格 750,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 師 徳野大空
北海道出身。

山田太虚(やまだ たいきょ)氏は、日本の書道界で長年にわたり活躍してきた著名な書家です。その生涯と業績について、以下に詳しくご紹介します。


略歴と書道への道

1936年:北海道夕張郡栗山町角田に生まれる。
8歳:書道を始める。
1956年:北海道栗山高等学校を卒業し、岩手大学書道科に入学。
師事:故・徳野大空氏に師事し、古典に立脚した現代芸術としての書を追求。
高校教諭:高校教諭を経て、42歳で書業に専念。

主な活動と功績

1971年:社中「虚心会」を創設。
1978年:書究文化書芸院を創立し、月刊『書究』誌を発刊。
役職:
北海道書道展理事長
毎日書道展審査会員
虚心会会長
書究文化書芸院院長

書風と作品

山田氏の書風は、師である徳野大空氏の影響を受けた濃墨の行草書が特徴です。特に、長鋒の筆を用いた力強い筆致が評価されています。


代表作:「長恨歌」全840字を濃墨の行草書で表現した大作(224cm×53cm、3行×30連)。
その他の作品:「破体長恨歌」や蘇軾の「前赤壁賦」、伊都内親王願文の全臨など、多彩な作品を手がけています。

国際的な活動

山田氏は、書のルーツを求めて中国を20回以上訪問し、韓国やヨーロッパ、南米などでも活動を展開。現地での建碑や揮毫など、国際的な交流にも積極的に取り組んでいます。


記念書展と出版物

古希記念書展(2006年):東京銀座で開催され、「長恨歌への憧れ」をテーマに約100点を展示。
傘寿記念書展(2016年):札幌市の大丸藤井セントラルで開催され、86点の作品を展示。
米寿記念書展(2024年):同じく札幌市で開催され、感謝の念を込めた作品を披露。
著書:エッセー集『太虚庵書話』などを出版し、書道への思いや経験を綴っています。

山田太虚氏は、書道の普及と後進の育成に尽力し、国内外で高い評価を受けています。その作品や活動は、現代書道界において重要な位置を占めています。