片岡球子かたおかたまこ

時代 1905〜2008年
標準発表価格 1,900,000 円
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 現代日本画家
プロフィール 文化勲章、文化功労者、日本芸術院会員

### **片岡 球子(かたおか たまこ)について**

片岡 球子(1905年1月5日 - 2008年1月16日)は、日本の女性日本画家であり、文化勲章を受章した偉大な芸術家の一人です。彼女の作品は、力強い筆致と鮮やかな色彩、ユニークなデフォルメ表現が特徴で、日本画の伝統を踏襲しながらも、独自の前衛的なスタイルを確立しました。

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## **生涯と経歴**
### **幼少期と学業**
- **1905年**:愛知県名古屋市に生まれる。
- **1923年**:愛知県立愛知第一高等女学校(現・愛知県立明和高等学校)を卒業後、愛知県立女子師範学校に進学。
- **1926年**:名古屋市の小学校で教職に就く。
- **1929年**:東京美術学校(現・東京藝術大学)の日本画科に入学し、本格的に日本画を学ぶ。
- **1933年**:東京美術学校を卒業。

### **画家としての道**
- **1935年**:院展に初入選。
- **1936年**:日本美術院の研究会員となる。
- **1946年**:本格的に画家として活動を始め、院展での活躍が増える。
- **1955年**:日本美術院同人に推挙される。

### **評価と晩年**
- **1966年**:「面構シリーズ」の制作を開始し、歴史上の偉人たちの特徴を誇張した肖像画を描く。
- **1982年**:文化功労者に選出。
- **1989年**:文化勲章を受章。
- **1993年**:愛知県立芸術大学名誉教授に就任。
- **2008年**:103歳で死去。

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## **画風の特徴**
片岡球子の作品は、伝統的な日本画とは一線を画し、独特のスタイルを確立しました。

1. **鮮やかな色彩**
- 赤・青・黄色などの原色を多用し、ダイナミックな色使いが特徴。

2. **大胆なデフォルメ**
- 伝統的な日本画の繊細な表現とは異なり、力強く誇張された形態が特徴的。

3. **力強い筆致**
- 太い線と激しい筆使いで、エネルギッシュな表現を追求。

4. **歴史上の偉人の肖像画「面構(つらがまえ)シリーズ」**
- 徳川家康、豊臣秀吉、聖徳太子などの肖像画を、大胆にデフォルメして描いた。

5. **富士山シリーズ**
- 晩年には富士山をモチーフにした作品を多く手がけ、日本画の伝統と革新を融合させた。

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## **代表作**
- **「面構(つらがまえ)シリーズ」**(歴史上の偉人を独特なタッチで描いた肖像画)
- **「めでたき富士」シリーズ**(鮮やかな色彩と力強い筆致で描かれた富士山)
- **「自画像」**(自身の内面を表現した作品)

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## **受賞歴・功績**
- **1952年**:日本美術院賞(大観賞)受賞
- **1966年**:「面構シリーズ」の発表
- **1982年**:文化功労者に選出
- **1989年**:文化勲章受章
- **1993年**:愛知県立芸術大学名誉教授に就任

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## **片岡球子の影響**
片岡球子の作品は、日本画の伝統を革新し、多くの後進の画家に影響を与えました。彼女のスタイルは、国内外の美術館で評価され、現在も日本画の歴史の中で重要な位置を占めています。

彼女の作品は、愛知県美術館や北海道立近代美術館などで所蔵されており、定期的に展覧会が開催されています。

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## **まとめ**
片岡球子は、日本画の伝統を継承しながらも、自由で力強い表現を取り入れた画家として、日本美術界に新風を吹き込みました。彼女の作品は、見る人にエネルギーと喜びを与え、今も多くの人々に愛され続けています。