佐和靖石さわせいせき

時代 昭和7年〜
標準発表価格 760,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 徳島県出身。

佐和靖石(さわ せいせき)氏は、日本の書道界で活躍した書家であり、特に関西地方を中心に活動していました。彼は書道研究団体「靖和会(せいわかい)」を主宰し、後進の育成や書道文化の普及に尽力しました。

経歴と師系
佐和氏は、近代書道の巨匠・小坂奇石(こさか きせき)氏の門下生として学びました。小坂奇石氏は、独自の書風「奇石体」を確立し、書道研究団体「璞社(ぼくしゃ)」の初代会長を務めた人物であり、佐和氏はその教えを受け継ぎました。


活動と作品
佐和氏の作品は、掛軸などの形で市場に出回っており、例えば「二行書」や「宝船」と題された作品が確認されています。これらの作品は、紙本肉筆で制作され、桐箱に収められていることが多いです。


書道展と文化活動
佐和氏は、書道展「三省会書展」において、書作品の出展だけでなく、マジックショーを披露するなど、書道とエンターテインメントを融合させた活動も行っていました。また、奈良市美術館や奈良県文化会館での展覧会開催にも尽力し、書道文化の普及に貢献しました。

著作と記録
佐和氏の著作としては、『佐和靖石作品集』があり、今井書店から出版されています。 また、2009年に発行された『密教学会報』第46/47号には、彼の回顧録「四十数年一睡の夢」が掲載されており、書道に対する情熱や人生観が綴られています。


佐和靖石氏は、書道の技術だけでなく、文化活動や教育にも力を注ぎ、書道界に多大な貢献をした人物です。彼の作品や活動は、現在も多くの人々に影響を与え続けています。