手島泰六てしまたいりく

時代 昭和22年〜
標準発表価格 780,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 東京都出身。

手島泰六(てしま たいろく)氏は、日本を代表する現代書家であり、光ミュージアムの理事長も務めています。1947年に東京都で生まれ、國學院大學文学部を卒業しました。国内外で多数の書展を開催し、2006年にはカンヌ国際栄誉グランプリ最優秀金メダルを受賞するなど、国際的にも高い評価を受けています。また、2009年には第26回産経国際書展で高円宮賞、2014年には文化庁長官表彰、2016年には外務大臣表彰を受けるなど、数々の栄誉に輝いています。


手島氏は、昭和の書壇を代表する書家である父・手島右卿(ゆうけい)の長男として生まれました。右卿は「象書(しょうしょ)」という独自の書風を確立し、現代書に新たな地平を切り開いた人物として知られています。手島泰六氏もまた、父の影響を受けつつも、独自の書風を追求し続けています。彼は「明るくて清明な日本の書」を目指し、少字数書や一字書といったジャンルで深い精神性を表現しています。


著作としては、父・右卿の生涯と芸術を綴った『右卿伝説』(1994年)で第14回日本文芸大賞エッセイ賞を受賞し、さらに『右卿幻夢』『右卿復活』と続く三部作で平成11年度加藤郁乎賞を受賞しています。また、古今の能書42作品を美しい図版とともに紹介した『日本の書』など、書道に関する著作も多数あります。


手島氏は、書道の普及と発展にも尽力しており、産経国際書会の名誉顧問や抱雲会の名誉代表を務めています。また、父・右卿の生誕地である高知県安芸市には、彼の尽力により「手島右卿生誕之地記念書碑」が建立され、書道文化の継承にも貢献しています。


手島泰六氏の作品や活動は、国内外で高く評価されており、現代書道界において重要な存在となっています。彼の書に触れることで、日本の書道の奥深さと美しさを感じることができるでしょう。