藤岡都逕ふじおかとけい

時代 昭和13年〜
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 現代書家・漢字作家
プロフィール 師 今井凌雪
奈良県出身。

藤岡都逕(ふじおか とけい)氏は、日本の書道界で活躍された書家であり、特に臨書の分野で高い評価を受けています。彼は今井凌雪氏に師事し、古典作品の研究と再現に情熱を注ぎました。


略歴と師系
師匠:今井凌雪氏(書道界の重鎮)
所属団体:
日本書芸院
都祁会(ときかい)
雪心会(せっしんかい)

藤岡氏は、これらの団体を通じて書道の普及と後進の育成に尽力されました。

書風と作品
藤岡都逕氏の書風は、古典の忠実な再現を目指す臨書に特化しており、その精緻な筆致と深い理解力が特徴です。彼の作品は、古典の美を現代に伝える貴重な資料として評価されています。

代表的な臨書作品:

『集字聖教序・般若心経』:全14帖にわたる大作で、古典の美を忠実に再現しています。

『西周金文・毛公鼎』『大克鼎』:金文の名作を臨書し、古代文字の魅力を現代に伝えています。

『藤原佐理 六題集』:平安時代の名筆を集めた作品で、藤岡氏の臨書技術の高さが窺えます。

これらの作品は、オークションサイトなどで紹介されており、書道愛好家の間で高い評価を受けています。

著書と教育活動
藤岡氏は、書道技術の普及と教育にも力を注ぎました。彼の著書『起筆(プロに学ぶ書のテクニック)』は、書道の基本技術を解説したもので、多くの書道学習者にとって貴重な教材となっています。

また、藤岡氏に師事した書家の中には、オンライン書道教室「きょうほ書院」を主宰する堀朱麗(矜歩)氏がおり、藤岡氏の教えが現代の書道教育にも受け継がれています。

作品の一例
藤岡氏の作品の一つに、『愛』という文字を力強く表現した書があります。この作品は、額装されており、その堂々とした筆致と深い意味合いが、多くの人々に感動を与えています。

藤岡都逕氏は、古典の美を現代に伝える臨書の名手として、また教育者として、多くの人々に影響を与えました。彼の作品と教えは、今後も書道界において重要な位置を占めることでしょう。