市澤静山いちざわせいざん

時代	昭和１６年〜
カテゴリー	絵画、書画
作品種別	現代書家・漢字作家
プロフィール	師　信山 長野県出身。 市澤静山（いちざわ せいざん）氏は、日本の書道界で活躍された書家であり、教育者としても多大な貢献をされた人物です。彼の書風は、師である上條信山氏の影響を受けつつも、独自の味わい深い作品を生み出しており、特に「信山ばり」と称される独特の書風の後継者として知られています。 略歴と教育活動 信州大学教育学部教授：市澤氏は、信州大学教育学部で教授を務め、多くの学生に書道を指導されました。彼の教え子の中には、後に建築家として活躍する方もおり、その影響力の大きさが窺えます。 退官記念書展：2007年の退官時には、信濃教育会館で退官記念書展が開催され、約50点の作品が展示されました。これらの作品は、彼の長年の書道活動の集大成として、多くの来場者に感銘を与えました。 書風と作品 市澤氏の書風は、師である上條信山氏の影響を受けつつも、独自の表現を追求したもので、「信山ばり」と称される力強くも繊細な筆致が特徴です。彼の作品は、伝統的な書の美しさを保ちつつ、現代的な感性を取り入れたものであり、多くの書道愛好家から高い評価を受けています。 教育者としての影響力 市澤氏は、信州大学での教育活動を通じて、多くの学生に書道の魅力と技術を伝えました。彼の教え子の中には、書道だけでなく、建築やデザインなど他分野で活躍する人物もおり、その指導の幅広さと深さが伺えます。また、彼の奥様も書道家として活動されており、夫婦で書道の普及に努められました。 作品の一例 市澤氏の作品の一つに、『愛』という文字を力強く表現した書があります。この作品は、額装されており、その堂々とした筆致と深い意味合いが、多くの人々に感動を与えています。 市澤静山氏は、書道家としての卓越した技術と、教育者としての情熱を兼ね備えた人物であり、その功績は今も多くの人々に影響を与え続けています。彼の作品や教えは、これからも書道界において重要な位置を占めることでしょう。