小池池旭こいけちきょく
時代 | 明治時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 日本画 |
プロフィール | 1824-1878 江戸後期-明治時代の画家。 文政7年生まれ。江戸で大沼枕山(ちんざん)の義妹となる。諸国遊歴中,京都守護職の会津(あいづ)藩主松平容保(かたもり)の屋敷に起居するうち戊辰(ぼしん)戦争がおき,会津へ同行して籠城(ろうじょう)にくわわる。新政府軍に捕らえられたが,画家であることを証明して釈放された。明治11年死去。55歳。加賀(石川県)出身。初号は紫雪。 小池池旭(こいけ ちきょく、1824年 – 1878年)は、江戸後期から明治時代にかけて活躍した日本の女性画家であり、戊辰戦争では娘子隊の一員として戦った異色の人物です。 生涯と背景 池旭は文政7年(1824年)に加賀(現在の石川県)で生まれました。江戸に出てからは、儒学者で詩人の大沼枕山の義妹となり、諸国を遊歴しながら画を描いていました。その後、京都守護職であった会津藩主・松平容保の屋敷に起居するようになり、戊辰戦争が勃発すると会津へ同行し、籠城戦に加わりました。戦後、新政府軍に捕らえられましたが、画家であることを証明して釈放されました。その後、豊橋へ移住し、芸術家としての活動を再開しました。明治11年(1878年)に55歳で亡くなりました。 芸術活動と作品 池旭は「女史」と号し、主に花鳥画を得意としました。彼女の作品には、季節の花と鳥を組み合わせた六幅の花鳥図があり、それぞれに「牡丹図」「菊図」「竹図」「柳図」「藤図」「薔薇図」と題されています。これらの作品は、坂野家に伝来し、現在は常総市デジタルミュージアムで公開されています。 戦争と女性の活躍 池旭は、戊辰戦争において会津藩の娘子隊として戦った数少ない女性の一人です。彼女は、戦場での活動だけでなく、芸術家としての才能も発揮し、戦後は再び画業に励みました。彼女の生涯は、女性が社会的に制約を受けていた時代において、芸術と戦争の両面で活躍した稀有な例として注目されています。 参考資料 常総市デジタルミュージアム「坂野家書画資料解説」 池旭の作品や生涯に関する詳細な情報は、上記の資料でご覧いただけます。また、彼女の作品はオークションなどで出品されることもあり、現在もその芸術性が評価されています。 |