鈴木春朝すずきしゅんちょう

時代 昭和11年〜
標準発表価格 960,000 円
カテゴリー 絵画、書画
作品種別 書 現代作家 漢字作家
プロフィール 師 藍田
東京都出身。

鈴木春朝(すずき しゅんちょう、1936年生まれ、本名:宏侑)は、昭和から令和にかけて活躍した日本の書家であり、2024年に88歳で逝去されました。彼は、日展評議員、読売書法会常任理事、謙慎書道会副理事長などを歴任し、書道界に多大な貢献を果たしました。

経歴と活動
1936年:東京に生まれる。
1950年(14歳):殿村藍田に師事し、書の道を歩み始める。
1957年:日展に初入選。
1969年:毎日書道展で準大賞を受賞。
1977年:日展で特選を受賞。
1995年:日展会員となる。
2004年:第36回日展で会員賞を受賞。

また、采真書社の代表や一心会の主幹としても活動し、多くの後進の指導にあたりました。

作風と理念
鈴木春朝の書は、師である殿村藍田の影響を受けつつも、独自の美学を追求しました。彼の作品は、静謐でありながら力強さを感じさせる線質が特徴であり、観る者に深い印象を与えます。特に、富士山を題材にした漢詩や和歌を中心とした作品群は、自然への敬愛と書への情熱が融合した傑作として評価されています。


展覧会と教育活動
2019年12月には、東京都江戸川区のタワーホール船堀で「鈴木春朝書作展」が開催され、29点の新作が展示されました。金地の屏風や長大な紙を用いた大字作品、行草体の作品など、多彩な表現が来場者を魅了しました。

また、采真書社展では、殿村藍田の没後12年を機に、鈴木春朝が主宰として開催し、多くの書家が参加するなど、書道界への影響力の大きさを示しました。

逝去と追悼
2024年11月9日、鈴木春朝は88歳で逝去されました。読売書法会の参事としても活動していた彼の訃報は、書道界に大きな衝撃を与えました。同年11月には、お別れの会が開催され、多くの関係者が彼の功績を偲びました。

鈴木春朝の生涯は、書道への深い愛情と探求心に満ちており、その作品と教えは、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。