長井雲坪ながいうんぺい
時代 | 明治時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 日本画 |
プロフィール | 日本画家。越後生。初号は桂山、別号に王蘭堂・蘭華山人・飄々子等。鉄翁祖門、木下逸雲に師事、さらに中国に遊び、徐雨亭、王道子、陸応祥と交遊する。のち信州に留り戸隠山中に画室を設け、信州南画の第一人者として活躍。山水花鳥を能くし、殊に猿の画に妙を得た。明治32年(1899)歿、67才。 長井雲坪(ながい うんぺい、1833年〈天保4年〉2月2日 – 1899年〈明治32年〉6月29日)は、幕末から明治時代にかけて活躍した日本の南画家(文人画家)です。越後国沼垂(現在の新潟県新潟市東区)の医師の家に生まれました。本名は「元(はじめ)」、通称は「元次郎」、字(あざな)は「仲斎」、初号は「桂山」、別号に「王蘭堂」「蘭華山人」「飄々子」などがあります。 経歴と画業 長崎での修行:嘉永元年(1848年)、医学修行のため長崎に赴きましたが、そこで鉄翁祖門や木下逸雲に師事し、絵画の道に進みました。 中国への渡航:慶応3年(1867年)、清国(中国)に渡り、徐雨亭、王道子、陸応祥らと交流し、中国の文人画を学びました。 帰国後の活動:帰国後は各地を巡り、沼垂にも一時帰郷した後、主に長野県を拠点に活動しました。信州南画の第一人者として知られ、戸隠山中での研鑽から新たな画境を開きました。 画風:本格的な南画を学んだ上で、のびのびとした筆づかいと飾り気のない画風が尊ばれました。 代表作品と展示 「渓山無尽図」:肉筆絹本の山水画で、繊細な筆致と構図が特徴です。Yahoo!オークションで取り扱われたことがあります。 「高樹遠山図」:紙本水墨の掛け軸作品で、素朴で枯淡な文人画の小品として評価されています。 「四季山水図屏風」:新潟市歴史博物館に所蔵されており、2023年には特別公開されました。 展覧会と評価 2023年、新潟市歴史博物館(みなとぴあ)で「長井雲坪 沼垂の画家うんぺいさんの里帰り」展が開催されました。この展覧会では、長野県諏訪市の飯田善次郎氏(1884~1961)のコレクションを中心に、雲坪の作品が紹介されました。 長井雲坪の作品は、現在も美術館や画廊で鑑賞することができます。彼の南画に対する情熱と技術は、多くの人々に感動を与え続けています。 |