橋本周延はしもとちかのぶ
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | 楊洲 周延(ようしゅう ちかのぶ、天保9年8月8日〈1838年9月26日〉 - 大正元年〈1912年〉9月29日)とは、江戸時代末期から明治時代にかけての浮世絵師。 橋本 周延(はしもと ちかのぶ、生年不詳 - 明治時代)は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師で、明治時代の「錦絵最後の巨匠」とも称される人物です。彼の作品は、時代の移り変わりを鮮やかに記録した視覚資料としても高く評価されています。 【基本情報】 名前:橋本 周延(はしもと ちかのぶ) 号:楊斎(ようさい)周延、または楊斎(ようさい) 生没年:生年不詳(文久~元治頃に生まれたとされる)~1891年(明治24年) 活動時期:幕末~明治中期 師匠:歌川国芳の門人とされるが、直接的な師弟関係には諸説あり 画風:錦絵(多色刷り木版画)、特に美人画と歴史画、時事絵、風俗画に秀でる 【作風の特徴】 1. 華やかな色彩と写実的な描写 周延は明治期の最新の色材や印刷技術を取り入れ、鮮やかな発色と精緻なディテールで知られます。特に衣装や建物の意匠の描写が細かく、当時の上流階級の暮らしぶりがよく表れています。 2. 美人画の名手 浮世絵の伝統を継承しつつも、周延の美人画には西洋的な陰影表現や遠近法の導入が見られ、明治時代ならではの新しい女性像を表現しました。和装と洋装が混在する独自の様式も特徴です。 3. 歴史画・風俗画・時事画の巧みさ 戦争画(西南戦争、日清戦争など) 歴史物語(源平、忠臣蔵、太平記など) 皇室の行事や外国使節の来訪などの記録 こうしたジャンルでも手腕を発揮し、絵によって「近代日本の出来事」を市民に伝えるビジュアルメディアの役割を果たしていました。 【代表作】 『皇后陛下御渡欧図』 『大日本帝国軍艦之図』 『明治天皇即位図』 『東京自慢三十六会席』 『皇室の婚礼図』など 美人画だけでなく、これらの作品は当時の社会的事件や皇室行事を反映しており、国策宣伝の側面もあると評価されています。 【橋本周延の評価と意義】 明治文化を視覚的に記録した数少ない浮世絵師 国際的評価も高く、海外の浮世絵コレクションに多数所蔵 文明開化期の「絵入りニュース」としての機能を果たした 特に、明治政府が近代国家としての威信を高めるなかで、周延の錦絵は一般庶民にとって皇室や政府の動向を知る窓となりました。 |