雛屋立圃ひなやりゅうほ

時代 江戸時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 浮世絵
プロフィール 江戸前期の俳人。京都生。姓は野々口、名は親重・庄右衛門。家業の人形屋より雛屋・紅粉屋という。松永貞徳に俳諧を学ぶが同門の松江重頼との確執により貞門から離れ独立、貞徳に対立する俳諧点者に成長し、多くの門人を擁した。作風は優美・温和で、俳諧論『河船徳万歳』、発句集『空つふて』等著書も多数ある。寛文9年(1669)歿、75才。

**雛屋立圃(ひなや りっぽ)**は、江戸時代中期に活躍した浮世絵師・戯作者で、主に赤本や芝居本、狂歌絵本などの挿絵を手がけました。彼の作品は、当時の庶民文化や娯楽の一端を垣間見ることができる貴重な資料となっています。

基本情報

名前:雛屋立圃(ひなや りっぽ)
活動時期:江戸時代中期(18世紀前半)
出身地:江戸(現・東京都)
画風・流派:鳥居派風の画風を持つが、正式な系統は不明
来歴と特徴

雛屋立圃は、鳥居清信の門人とされることもありますが、確証はなく、画風が鳥居派に似ていることからそのように推測されています。彼の作画期は18世紀前半で、主に以下のような作品を手がけました:

赤本
芝居絵本
狂歌本の挿絵
また、『吉原細見』や江戸歌舞伎の狂言本などの戯作も多く手がけ、初めて泥絵を描いたともいわれています。肉筆画は現存していません。挿絵本に記されている版元の和泉屋助五郎と同一人物である可能性も指摘されていますが、詳細は不明です。

主な作品

雛屋立圃の代表的な作品には以下のようなものがあります:

『猿蟹合戦』一巻 赤本
『鼠花見』一巻 赤本
『聖徳太子』一巻 赤本
『ぶんぶくちゃがま』一巻 赤本
『象のはなし』一巻 赤本
『どうけ百人一首』一冊 狂歌本
『神社仏閣 江戸名所百人一首』一冊
「東海道五十三次」 細版漆絵6枚揃
「釈迦誕生図」
現存作品と評価

雛屋立圃の作品は、大英博物館やボストン美術館、メトロポリタン美術館などの海外の美術館にも所蔵されています。彼の作品は、江戸時代中期の庶民文化や娯楽の一端を知る上で貴重な資料となっています。また、初めて泥絵を描いたとされることから、浮世絵の技法や表現の発展にも寄与したと考えられています。

雛屋立圃の作品は、江戸時代の庶民文化や娯楽の一端を垣間見ることができる貴重な資料です。彼の作品を通じて、当時の人々の生活や価値観を感じ取ることができます。ご興味があれば、彼の作品が所蔵されている美術館や図書館を訪れてみるのも良いでしょう。