勝川春扇かつかわしゅんせん
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | ?-? 江戸時代後期の浮世絵師。 江戸の人。3代堤等琳(とうりん)を師として春琳(秋琳とも)と号したが,のち勝川春英の門にはいり,春扇と改号。文政3年ごろ2代勝川春好を名のる。文化-文政(1804-30)のころに美人画,遠近法をとりいれた風景画などをえがく。晩年には陶器の絵付けをおこなった。通称は清次郎。別号に可笑斎など。 **勝川春扇(かつかわ しゅんせん)**は、江戸時代後期の浮世絵師・絵本作家で、勝川派に属する絵師です。名前からもわかるように、勝川春章の門下または系統に属する人物と考えられますが、その実像はあまり知られておらず、現存する作品も極めて少ないため、記録上のみに名が残る絵師といえます。 【基本情報】 項目 内容 名前 勝川春扇(かつかわ しゅんせん) 活動時期 江戸後期(18世紀末~19世紀初め) 所属流派 勝川派(浮世絵師 勝川春章の流れ) 活動分野 絵本の挿絵、浮世絵、版本(推定) 【勝川派との関係】 勝川派は、**役者絵や美人画で名高い勝川春章(1726–1792)**を祖とする流派。 弟子には勝川春英、春好、春亭、春鶴、春潮などが続き、役者絵を中心に繁栄。 春扇もこの系譜に連なる絵師の一人とされますが、明確な系図上の位置は不詳です。 【現存する情報・資料】 『浮世絵師伝』や『浮世絵系譜』などの資料において、名のみが記載されることがある程度。 明確な作品が残っているかどうかははっきりしておらず、版本の挿絵や黄表紙などの文芸挿絵の署名に名前が登場する可能性があります。 【署名・画号】 作品が少ないため、署名例も定まっていませんが、以下のような名義が考えられます: 「勝川春扇筆」 「春扇画」 「春扇画工」など これらは、類似名の画人と混同される可能性もあるため、慎重な検討が必要です。 【考察と評価】 春扇という名前からは「春章系の弟子または孫弟子」であることは確実視される ただし、春章や春英のような大成した絵師とは異なり、ローカルな活動や挿絵中心の仕事に留まった絵師である可能性が高い 江戸後期における浮世絵の量産化と出版文化の中で、名を刻んだ周縁的な職人的絵師と評価されることが多い |