二代目鳥居清元とりいきよもと

時代 江戸時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 浮世絵
プロフィール 二代目 鳥居清元(にだいめ とりい きよもと、寛政元年〈1789年〉 - 没年不明)とは、江戸時代中期から後期にかけての浮世絵師。

二代目鳥居清元(とりい きよもと)は、江戸時代中期に活躍した浮世絵師・芝居絵師で、鳥居派の一員として、主に歌舞伎の看板や番付、役者絵の制作に従事しました。初代鳥居清元の系譜を継いだとされますが、その実像は限定的な資料にとどまっており、美術史的にはやや不明瞭な部分もあります。

【鳥居派とは?】

鳥居派は江戸時代に歌舞伎と密接な関係を持ち、主に以下のような仕事を担った絵師集団です。

歌舞伎の番付(ポスター)
看板絵(看板役者の肖像)
役者絵(浮世絵)
初代鳥居清信から始まり、鳥居清倍、清長、清満、清経、清廣などが続き、江戸時代を通じて芝居絵を描き続けました。

【二代目鳥居清元の概要】

画号:鳥居清元(二代目)
活動時期:18世紀中頃〜後半(江戸中期〜後期)
流派:鳥居派
出身・活動地:江戸(東京)
彼は初代清元の画風を受け継ぎ、歌舞伎の世界と強く結びついた絵師として活動しました。

【作風の特徴】

伝統的な**鳥居派様式(力強い輪郭線と様式化された人物)**を踏襲
役者の似顔絵的要素よりも、衣装やポーズの表現が重視されていた
絵看板や芝居番付など、実用的で商業的なメディアを手掛けた可能性が高い
【活動と資料の限界】

二代目清元の作品は、署名や落款から特定されているものがあるが、現存数は多くありません。
浮世絵師名鑑や鳥居派の系譜をたどる研究の中でも、初代清元ほどの知名度はなく、脇を固めた絵師と位置づけられています。
【鳥居清元の系譜について】

初代鳥居清元:18世紀前半に活躍
二代目鳥居清元:その後を継いだとされるが、血縁か弟子かは不明
鳥居家は代々、世襲制または養子制度により「清」の字を継承する
鳥居家では、画号の継承は重視されており、実子以外に養子・弟子が襲名することもしばしばありました。清元という号もこの系譜に従っています。