鳥居清峰とりいきよみね
時代 | 江戸時代 |
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カテゴリー | 掛け軸,絵画、書画 |
作品種別 | 浮世絵 |
プロフィール | 二代目 鳥居清峰(にだいめ とりい きよみね、天保7年〈1836年〉 - 慶応3年10月9日〈1867年11月4日〉)とは、江戸時代末期の浮世絵師。 鳥居清峰(とりい きよみね)は、江戸時代後期から幕末にかけて活躍した浮世絵師で、特に美人画や芝居絵で知られています。彼は鳥居派の伝統を継承しつつ、独自の作風を確立しました。 来歴と人物像 生年:寛政7年(1795年) 没年:明治元年(1868年) 本名:庄之助、後に亀次郎 号:青龍軒、言唇窩 師匠:鳥居清長 門人:三代目鳥居清満、鳥居清忠、鳥居清貞など 鳥居清峰は、初代鳥居清満の孫であり、鳥居清長の門人として絵を学びました。文化4年(1807年)から弘化年間(1844年〜1848年)にかけて活躍し、文化12年(1815年)に清長が没すると、二代目清満の名と鳥居家五代目当主を継ぎました。以後は版画の仕事から退き、鳥居家のお家芸である芝居看板絵や番付絵などを手がけました。 作風と代表作 鳥居清峰の作風は、師である鳥居清長の影響を受けつつも、独自の柔らかく繊細な描写が特徴です。特に美人画においては、当時の風俗や人物の表情を生き生きと描写しています。 主な作品 「東錦美人合」:大判揃物で、文化年間に制作された美人画シリーズ。 「青楼四季之詠」:大判揃物で、四季折々の遊女の姿を描いた作品。 「風流五葉松」:大判揃物で、文化年間に制作された美人画シリーズ。 「象引」:大々判で、古図の模写として文化年間に制作された作品。 これらの作品は、現在も美術館や博物館で所蔵・展示されており、鳥居清峰の画技の高さを示しています。 所蔵先と展示 鳥居清峰の作品は、以下の美術館や博物館で所蔵・展示されています: ボストン美術館:「東錦美人合」などの作品を所蔵。 出光美術館:「勧進帳・弁慶図」などの肉筆画を所蔵。 光記念館:「雪中傘さし美人」などの絹本着色作品を所蔵。 これらの作品は、当時の風俗や文化を知る上で貴重な資料となっており、研究や鑑賞の対象となっています。 鳥居清峰は、江戸時代後期の浮世絵師として、鳥居派の伝統を継承しつつ、美人画や芝居絵を通じて当時の庶民文化を描写し、後世に貴重な資料を残しました。その作品は、現在でも国内外の美術館や博物館で所蔵・展示されており、浮世絵の魅力を伝え続けています。 |