菱川師永ひしかわもろなが

時代 江戸時代
カテゴリー 掛け軸,絵画、書画
作品種別 浮世絵
プロフィール 菱川 師永(ひしかわ もろなが、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。

菱川師永(ひしかわ もろなが)は、江戸時代中期に活躍した浮世絵師で、菱川師宣の次男または娘婿とされています。彼の活動時期は元禄年間(1688年~1704年)とされ、江戸の橘町や村松町二丁目に居住していた記録があります 。


来歴と家系
菱川師永は、父である菱川師宣と同居しながら絵を描いていたとされます。一部の研究者は、師永を師宣の娘「ヲイヌ」の婿とし、師宣の次男を菱川師喜とする説を提唱しています 。


作品と画風
師永の現存する作品は非常に少なく、ボストン美術館所蔵の「桜の枝を持つ官女図」(紙本着色)が知られています。この作品には「菱川師永圖」の落款と「師永」の白文長方印が捺されています 。

評価と意義
師永の作品は数が限られているものの、父・師宣の画風を継承しつつ、独自の表現を模索していたと考えられます。彼の活動は、浮世絵の発展において重要な役割を果たしたと評価されています。

関連資料
『肉筆浮世絵第二巻 師宣』集英社、1982年
『ボストン美術館日本美術調査図録 第2次調査』(解説編)講談社、2003年
『浮世絵大事典』東京堂出版、2008年
これらの資料では、師永の作品やその背景について詳しく解説されています。

菱川師永の作品は非常に希少であり、現存する作品も限られていますが、彼の活動は浮世絵の発展において重要な位置を占めています。彼の作品や関連資料を通じて、江戸時代中期の浮世絵の世界を垣間見ることができます。