寺澤森秋てらさわもりあき

カテゴリー その他
作品種別 一般社団法人日本染織作家協会
プロフィール 寺澤森秋(てらさわ もりあき)氏は、日本の伝統工芸「東京手描友禅」の第一人者であり、模様絵師として卓越した技術と芸術性を持つ染色家です。​その作品は、繊細な糊画と豊かな色彩表現で知られ、多くの賞を受賞しています。​

経歴と活動

生年:​1946年(昭和21年)、長野県長野市生まれ
修行時代:​1964年(昭和39年)、日本橋の「中央染芸」で髙山芳樹氏に師事し、染色技術を学ぶ
独立と創業:​1972年(昭和47年)、板橋区弥生町に「弥生染芸」を設立
受賞歴:
1994年(平成6年):通産大臣指定伝統工芸品「東京手描友禅」の伝統工芸士に認定
2017年(平成29年):東京都知事より「優秀技能者(東京マイスター)」を受賞
2019年(令和元年):厚生労働大臣より「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞
2022年(令和4年):黄綬褒章を受章
その他の活動:​板橋区登録無形文化財技術保持者として、技術の継承や後進の育成にも尽力されています 。​

技法と作品の特徴

寺澤氏の作品は、糊画や水墨南画の技術を基にした繊細な模様と、多彩な色合いによる独自の色彩表現が特徴です。​特に、模様柄や更紗模様を表現することで、多彩な色合いによる独自の色彩表現を可能とした染色技法、及び、最高4回まで平らに均一にさせて蒔くことができる地色の重ね染めの技術が優れると評されています 。​

主な作品と展覧会

寺澤氏の代表作には、以下のような作品があります:​

振袖「王朝のいろどり」:​1990年(平成2年)制作、第28回染芸展で染芸展大賞を受賞
訪問着「清陰」:​1987年(昭和62年)制作、第26回染芸展で中小企業庁長官賞を受賞
訪問着「山茶花の道」:​1978年(昭和53年)頃制作 。​

これらの作品は、板橋区立郷土資料館などで開催された展覧会で展示され、多くの人々にその技術と美しさを紹介しています。​

寺澤森秋氏の作品は、伝統的な技法と独自の表現を融合させたものであり、日本の染色工芸の魅力を広く伝える重要な役割を果たしています。​その活動は、国内外で高く評価されており、今後も多くの人々に感動を与え続けることでしょう。​