佐竹藍月さたけ

カテゴリー その他
作品種別 一般社団法人日本染織作家協会
プロフィール 佐竹藍月(さたけ らんげつ)氏は、香川県高松市を拠点に活動した染色家であり、「すなご染」の創始者として知られています。​2023年に逝去されるまで、独自の染色技法を追求し、地域文化の発展に貢献されました。​

経歴と活動

居住地:​香川県高松市
主な所属:
染色すなご会 主宰(1973年設立)
一般社団法人 日本染織作家協会 正会員(1978年~)
公益社団法人 日本工芸会 四国支部会員(1979年~)
香川日仏協会 理事(1985年~)​

佐竹氏は、1973年に染色すなご会を設立し、地域の染色文化の向上と発展を目指して活動を続けました。​また、NHK西日本センターや香川短期大学などで講師を務め、後進の育成にも尽力されました。 ​

すなご染とは

「すなご染」は、佐竹氏が考案した独自の染色技法で、砂粒を用いて模様を描く手法です。​この技法は、瀬戸内海の砂浜が埋め立てられる際に持ち帰った砂が夢に現れたことから着想を得たとされています。​砂粒を防染剤や糊、染料と組み合わせて染め入れることで、繊細で煌めく模様を表現します。​2012年には特許庁より商標登録が認可されました。 ​


主な作品と展覧会

佐竹氏の作品は、自然の風景や季節の移ろいをテーマにしたものが多く、以下のような作品があります:​

「砂子(着物)」
「瀬戸の朝焼け」
「秋のこもれび」
「着物パズル(あじろ形絞りすなご染)」
「着物秋草(横木目絞りすなご染)」​

これらの作品は、公益社団法人日本工芸会の展覧会などで発表され、高い評価を受けています。 ​

教育活動と地域貢献

佐竹氏は、染色すなご会を通じて、地域の染色文化の普及と後進の育成に努めました。​また、知的障がい者施設での染作品作りの協力・指導や、四国新聞文化教室の講師としても活動されました。​これらの活動を通じて、地域社会への貢献を果たされました。 ​

佐竹藍月氏の「すなご染」は、自然の美しさと独自の技法が融合した芸術作品として、多くの人々に感動を与え続けています。