黒川和江くろかわかずえ
時代 | 昭和7年〜 |
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カテゴリー | その他 |
作品種別 | 日本工芸会・人形・其の他 |
プロフィール | 広島県出身。 黒川和江(くろかわ かずえ)氏は、1932年に広島県で生まれた日本の人形作家です。1960年に京都の人形作家・面屋庄三氏(十三世面庄)に師事し、その後、人間国宝である桐塑人形師・林駒夫氏に入門して技術を磨きました。 1994年、第41回日本伝統工芸展において、作品『月光』が日本工芸会会長賞を受賞しました。この作品は、横笛を手に月を見上げる裸童を表現したもので、総評では「高い格調、形の単純化等が的確に表現され、冴え冴えとした仕上がりは見る者を共に月光の世界へ誘うような佳品」と評価されました。 黒川氏は、日本伝統工芸展の鑑査委員や日本工芸会近畿支部人形部会長、奈良県美術展覧会の審査員などを務め、伝統工芸の継承と発展に尽力しました。 また、第20回伝統工芸人形展では鑑審査委員を務めています。 2022年10月に逝去され、その作家人生60年を記念して、2023年2月3日から26日まで奈良市の「なら工藝館」にて「黒川和江 御所人形六十年の軌跡」展が開催されました。 この展覧会では、裸姿の愛らしい人形や和紙の衣裳をまとった雛人形など、約60点の作品が展示されました。 黒川和江氏の作品は、御所人形の伝統的な技法と美しさを現代に伝えるものであり、多くの人々に愛されています。 |