名倉鳳山なぐらほうざん

時代 昭和28年〜
標準発表価格 880,000 円
カテゴリー その他
作品種別 日本工芸会・人形・其の他
プロフィール 愛知県出身。

名倉鳳山(なぐら ほうざん)氏は、1953年に愛知県新城市(旧鳳来町)で四代鳳山(正康)の長男として生まれた硯(すずり)作家です。​東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、家業である硯制作に従事し、2003年に五代目鳳山を襲名しました。 ​

名倉氏は、地元・鳳来寺山で採れる金鳳石(きんぽうせき)、煙巌石(えんがんせき)、鳳鳴石(ほうめいせき)を用いて、伝統的な硯「鳳来寺硯」を制作しています。​これらの石材は、特に唐墨での発墨性に優れ、日本の硯の中でも高い評価を受けています。 ​

彼の作品は、実用品としての硯に造形美を融合させたもので、1997年には日本の硯として初めて東京国立博物館に収蔵されるなど、高い評価を得ています。 ​また、奈良・薬師寺への作品奉納や、国内外での個展開催など、多岐にわたる活動を展開しています。​

名倉氏は、日本工芸会の正会員であり、同会の理事や東海支部幹事長などの役職も務めています。 ​また、愛知県新城市の鳳来寺山表参道にある「鳳鳴堂 硯舗」にて、硯専門店を営んでおり、工房見学も可能です。 ​


名倉鳳山氏は、伝統的な技術を継承しつつ、日本人の精神と美意識を表現する「心の器」としての硯制作に取り組んでおり、その作品は国内外で高く評価されています。​