中村信喬なかむらしんきょう
時代 | 昭和32年〜 |
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カテゴリー | その他 |
作品種別 | 日本工芸会・人形・其の他 |
プロフィール | 福岡県出身。 中村信喬(なかむら しんきょう)氏は、1957年1月28日に福岡県福岡市で生まれた日本の人形作家であり、中村人形の三代目を務めています。 日本工芸会理事、日本工芸会人形部部会長、九州産業大学美術館教授など、多岐にわたる役職を担い、日本の伝統工芸の発展に寄与しています。 経歴: 1979年:九州産業大学芸術学部美術学科彫刻専攻(木彫)を卒業。 1980年:家業である中村人形に入る。 1983年:人形作家・林駒夫氏(重要無形文化財保持者)に師事。 1985年:伝統工芸人形展に初入選。 受賞歴: 1997年:第15回伝統工芸人形展にて文化庁長官賞受賞。 1999年:第46回日本伝統工芸展で高松宮記念賞受賞。 2006年:福岡県文化賞(創造部門)受賞。 2011年:伝統文化ポーラ賞優秀賞受賞。 2013年:福岡市文化賞受賞。 2021年:第68回日本伝統工芸展奨励賞受賞。 作風と活動: 中村氏は、伝統的な博多人形に新しい風を吹き込む作風で知られています。彼の作品は、歴史や物語性を重視し、観る者に深い感動を与えます。特に、天正遣欧少年使節を題材にしたシリーズでは、西洋的な要素を取り入れた独自の表現を追求しています。 また、2011年にはローマ教皇ベネディクト16世に「伊東マンショ像」を、2019年にはローマ教皇フランシスコに「中浦ジュリアン像」を献上し、国際的な評価も高まっています。 家族と後継者: 中村氏の次男である中村弘峰氏も人形作家として活動しており、東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了後、父・信喬氏に師事しています。 親子二代にわたり、日本の伝統工芸の継承と発展に努めています。 中村信喬氏は、伝統的な技法を守りつつも、現代的な感性を取り入れた作品を創出し続けており、その活動は国内外で高く評価されています。 |