室瀬和美むろせかずみ

時代 昭和25年〜
カテゴリー 漆器製品
作品種別 日本工芸会・漆芸
プロフィール 東京都出身。

室瀬和美(むろせ かずみ)氏は、1950年12月26日、東京都に生まれた漆芸家で、蒔絵の重要無形文化財保持者(人間国宝)として知られています。​父は同じく漆芸家の室瀬春二氏で、幼少期から漆芸に親しんで育ちました。 ​

1970年に東京藝術大学美術学部工芸科に入学し、松田権六氏や田口善国氏に師事。​1976年に同大学院美術研究科漆芸専攻を修了しました。​その後、国内外の展覧会に作品を発表するとともに、漆芸文化財の保存にも携わり、金刀比羅宮本殿拝殿格天井の「桜樹木地蒔絵」制作(2000年~2004年)や、国宝「梅蒔絵手箱」(三嶋大社蔵)の復元模造制作(1996年~1998年)など、失われた技法の復活にも努めました。 ​

2008年には、蒔絵の技術保持者として重要無形文化財に認定され、人間国宝となりました。​同年、紫綬褒章を受章し、2021年には旭日小綬章を受章しています。 ​

室瀬氏の作品は、研出蒔絵や高蒔絵などの技法を駆使し、気品と風格を備えたものとして高く評価されています。​また、従来の古典的な金と黒のモノトーンに色彩を取り入れた現代的な蒔絵表現にも特色があります。 ​

著書には『漆の文化―受け継がれる日本の美』(角川選書)などがあり、漆芸の魅力を広く伝える活動も行っています。 ​

現在も精力的に制作活動を続けるとともに、後進の指導にも力を注ぎ、日本の漆芸文化の発展に貢献しています。​